ヒダマルのアニメ日記。

毎日午後8時に更新するアニメ感想ブログ。アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りします。

モーリーのメモ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』感想

 

 みなさま、こんにちは。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観てきたヒダマルです。

 

※注意!!

 

 この記事には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の重大なネタバレが含まれます。ネタバレ情報を避けたい方は読んではいけません。今ならまだ間に合います、逃げちゃダメなんてことはない、即断即決で踵を返してネタバレのない世界へ戻ってください。記事を読め、でなければ帰れ!

 

 ……帰った?

 だいじょうぶ?

 続けていい?

 ネタバレ書いていい?

 いきますよ?

 

 

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 面白かったーーーー!!!!

 

 Qから8年間待っててよかったーーーー!!!!

 

 いやエヴァというタイトルがタイトルなもんですから、「面白かった」も「面白くなかった」もネタバレなんですよね分かりますかこの感覚? テレビ版、劇場版、新劇場版序破Qときて次が最後、面白かったか否かすら言っちゃいけないと思いますよ今回は。

 いや~面白かった。メンタルが死んでたから外出したくなかったんだけど「最後のエヴァやぞ? ネタバレが耳に入る前に修めておくべきだろう?」と考えて這いつくばりながら出かけてよかった。面白かった。

 

 序盤のシンジはまぁQのラスト直後なので、うじうじしてました。精神的にかなり参ってた。アスカがいつになく辛辣だったのは、14年間で成長したのと、もうシンジが好きではなくなってたのもあるのでしょう。でもワンダースワンはまだ好きなんやね。ノットアドバンスやもんね。

 アスカが「綾波タイプの初期ロット」と呼んでたあのアヤナミレイは、最期までシンジを勇気づけて去って行ったな……。感じて学んで動いて伝えて、確かに生きて意味はあったのだと感じられる存在でありました。シンジはレイとアスカと、色んな人に救われた。

 

 で、だ。

 ちょっと時系列が戻るけど、シンジが目覚めた瞬間「知らない天井」の前にだ。

 鈴原トウジがいるわけだ。

 生きとったんかワレぇ! ニアサードインパクト(略してニアサーと呼ばれてた)で死んだのかと思ってた! 相田ケンスケ共々生き残ってた! あの世界でも人類は割と普通に生き続けてた! トウジ君は委員長と結ばれておった、娘ちゃんは「ツバメ」だ! なるほどな!

 

 この演出が二度あったんですよ、それが感動で……。これまでシンジが目の当たりにしてきた「知らない天井」、でも今回は知ってる人が顔を覗いて心から心配してくれてるんですよ、これ感情爆発ポイント。

 

 あと特筆すべき点は、なにがなんでも特筆すべき点は、シンジの成長と救済です。

 救うんですよ。シンジ君が。色んなキャラを。アスカもレイもカヲルも、対面して話し合って心を通わせて助けていく。あのゲンドウまでも。ミサトさんとはマイナス宇宙では対面しなかったものの、その前にキッチリ清算してました。

 ミサトさんねーーーー破のラスト~Qで株価がストップ安続きだったけど、あの人はあの人で気に病んでたんですね。まだちょっと納得いかないけどちゃんと仲直りはできました。最後カッコよかったねぇやっぱ反動推進型エンジンですよね。眼鏡と帽子を取って髪をかき上げた瞬間「あの頃の葛城ミサト」に戻るの熱すぎる。

 

 あとアスカやレイやトウジやケンスケたちに救われて成長したシンジ君の爽やかな態度あれなんだよもう! ずるいよ! かっこいい! クライマックスで「僕が初号機に乗ってぜんぶ終わらせてくる」って宣言するんですよあの子!

 そこから「やってみる」という言葉が多くなるというね。できるかどうか分からないけど、やってみます、と。リツコさんも呟いてた。「選んで進んで、結果を引き受ける」というシンジの成長が著しかった。まぶしいなぁ。

 

 シンジとゲンドウ、初号機と第十三号機の戦闘はシュールだった。ものすごくシュールだった。劇場版エヴァだなーと思った。知らない人が見たら絶対コラだと勘違いする。

 力ではなく対話こそが必要、となってからの自問自答もまさしくエヴァでした。あの感じでゲンドウが救われるとはなぁ。幼シンジを抱いて謝るとは。会えたんですよだってゲンドウとユイが。最後の最後に。まさかの全キャラ救済ルート。めでたしめでたしすぎる。終劇の極み。

 

 で、ねぇ、マリはなんだったんでしょうかね。「イスカリオテのマリア」ことマリさん。かなりのキーパーソン。やっとこさシンジに自己紹介したかと思いきや謎の人物でした。どうも碇ゲンドウの大学時代、ユイと同タイミングに知り合った同窓みたいだったけど。だ~から度々「ゲンドウ君」って呼んでたのか。

 ところで最後のエヴァンゲリオンはなんかよく分からない号機でした。8+10+11+12号機だっけか。エヴァインフィニティまでは分かる、でもエヴァオップファータイプとかエヴァンゲリオンイマジナリーとかはさっぱり。とにかくいろーんなエヴァが登場しました。あとなんだ、アナザーインパクトとアディショナルインパクト。さっぱり。

 

 分かりやすさと分かりにくさが混在した、エヴァの良いトコ取りみたいな最終作でありました。救われたよみんな。よかった。終劇の極み。

 


『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告・改2【公式】