愛着障害の話。
みなさま、こんにちは。
ヒダマルの一種です。
お金を持っているとですね、本屋さんでの立ち読みの罪悪感も少なくなりますね。事実「買うかどうか選んでる」ので、気になった本を確認してても悪さがない。大変よろしい。
来年度の手帳を買うついでに本屋さんを歩き、新書コーナーにて出会ったのがこちら『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』なんですが、
彼の出世作『仮面の告白』は、ホモセクシャルやマゾヒズムといった性的倒錯の告白として扱われたが、もっと根底にある問題は、彼が、自分の存在や生きることに根源的な違和感を抱き、他者をありのままの存在として愛することができないという障害だ。それは、太宰が『人間失格』で語った生きづらさと、本質的には同じものであった。
著:岡田尊司 光文社新書『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』より引用。強調はヒダマル。
はいはいはいはいはい。あー。はい。はいはい。
ところが、愛着の仕組みもうまく機能していないと、どうなるか。
傷ついた思いを癒す方法としては、食べることや性欲を満たすことで紛らわすか、短絡的にドーパミンの放出を生じさせる物質や行為にのめり込み、代償的な満足を得るしかない。実際、不安定な愛着、ことに回避型の愛着は、将来の物質依存(アルコールや薬物への依存)のリスクを高める。
著:岡田尊司 光文社新書『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』より引用。強調はヒダマル。
はいはいはい。はい。
不安定な愛着は、究極的な破綻である『死』へと人を向かわせる。心身を病むことで死を招き寄せるだけでなく、抱えた悲しさや存在の虚しさが、死を欲するようにさせてしまうのだ。その意味でも、愛着障害は「死に至る病」なのである。
不安定な愛着は、希死念慮を抱きやすい傾向と強い結びつきを示し、そのリスクは、安定した愛着を示す人の三・三倍にもなるという。著:岡田尊司 光文社新書『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』より引用。強調はヒダマル。
はい。
はい。
はいはいはい。
誰か、あるある探検隊のお二人を呼んできて!
お二方にしか捌けない量のあるあるが詰め込まれてるよ!
それはもう的確に秘孔を突いてくることよ。
「こいつは愛着障害じみたトコあるよなぁ」とは前々から感じておりまして。「このままお金を持てたとしても、幸せにはなれない」とは分かってるので、現在解明されてる知識は仕入れとこうと。このまま進んでもせいぜいが「振り出しに戻る」なんで。
ヒダマルも保育士のはしくれなので、ボウルビィの愛着だとかハーロウのアカゲザル実験だとかエリクソンの発達課題だとか基本的な知識は備えてるんですよ。そうした基礎は知ってるので重複する部分は含むもののだからこそ理解できる面もあり。
読点が冗長な印象を強めてるし論理がちょっと飛んでないかそれ多分に想像が含まれてないかあと全体的にまんべんなく母親神話入ってますよね? 父親の話題を避けるのはなぜ? という瑕疵は感じましたがそれはそれとして、なかなかインパクトのある書物でした。
アドラー心理学では原因を突き止めることに意味はない「目的論」の立場を取りますが、ヒダマルは根源に何があるかを理解しておくことは重要だと考えます。その上で「これからどうするか」に意識を向ければいい。まぁこの書籍は対策に当てられた紙幅が僅かである点と一人で行えるそれはほとんど紹介されていない点においては力不足が否めないのでその辺は別で考えるとする。愛着の課題を一人で完結するって無理難題な気はするが……。境界性パーソナリティ障害の対処療法なんかが応用できそうではある。今はもうあれほど激しくはないけど。
感想としては、うぅむ、そこまでヤバめな状況なのか……? と。
精神面のみならず肉体的な問題にまで繋がってくるものか。糖質制限とか栄養療法とかの観点からすれば飲み込める。物理化学で精神を整えられるならその逆もあるだろうと。それこそ保育士的な理解からすれば愛着の問題が発達発育に悪影響を及ぼすのは常識でもある。それがさぁ、三十一歳の今も、というのがショッキングですわな。
こんな感じ。
愛着障害の勉強してると「研究者の手記を読むことで己が造られた存在だと知ってしまう人造人間感」あるな……。
— ヒダマル (@hidamarirun) March 25, 2020
ヒダマルは太宰治と三島由紀夫の悪いとこ取り……?
— ヒダマル (@hidamarirun) March 23, 2020
希死念慮はねー。
今は「死にたい」でも「殺したい」でもなく「死ね!! 死ね!! 死ね!!」って感じです。悪い時はね。どれがマシなのかはよく分からん。本体からだんだん遠ざかってるな。
まぁ~~どうすっかいね。
普通の人間関係の構築、つまり健やかな形で開始・継続・発展、ができるようになれればいいかな。困ってるのはそこだし。それが簡単にできりゃ苦労しないけど。いや、あとお金と健康か。これらがあれば最強のデッキ組める気がするけど……。先が長ぇやなぁ……。
だからこそ、オフラインで他人と会う機会をこれから増やしていこうとしてた矢先でもあるので、最近のコロナ騒動はフラストレーション高いですな。
とりあえず『どろろ』の『さよならごっこ』はいいぞ。というかamazarashiさんはいいぞ。そんな気分だ。