日本神話を調べています。
みなさま、こんにちは。
飛騨丸阿邇命日記です。
今ですね、古事記を調べています。小説のネタで必要になって。
造化の神3柱を含む5柱が別天神で男女ペアの12柱きょうだいのラストに生まれたのが伊邪那岐と伊邪那美、その間(!?)に生まれた末っ子が火之加具土命で、その首を切り落とした際には刀剣の神・建御雷命が誕生し~という感じで。
こういう、体系的に整理されてる知識を吸収するのはなんか気持ちいいですね。キチッと整理整頓されててね。創作技術は人それぞれ言ってること違うのが当たり前なので座りが悪いっちゃ悪いんです。それはそれで魅力だけど。
性に奔放な神様たち。
早々にきょうだい間結婚しちゃってる伊邪那岐と伊邪那美もそうですが、やっぱり神話って性に奔放なキャラが(キャラとかいうな)多いです。
例えば豊玉毘売の息子は彼女の妹・玉依毘売に育てられたそうですが、「やがて玉依毘売と結婚」ととんでもなく壮大な人間ドラマがあったであろう歳の差婚スキャンダラス情報を一行で済ませてたりします。(ヒダマルが読んでる書籍では)
あとすっごい簡単に新キャラが生まれます。黄泉の国から帰った伊邪那岐が川で禊を行うと、左目から天照大神、右目から月読命、鼻から須佐之男命が生まれています。
日本最古の百合説。
有名な天岩戸伝説、天照大神が須佐之男の暴挙(皮を剥いだ馬をお家に投げ入れられたそうです)に疲れて引きこもった話ですが。
天宇受比命(アメノウズメノミコト)の舞に誘われて顔を出したやつ、これ、日本最古の百合説ないですか!?! 太陽神百合誕生!? 百合柱・天照大神!? そろそろ怒られるかなこれ!?
でもその後、天宇受比命は猿田毘古神(サルタヒコノカミ)と結ばれているので、片思いだったのかもしれません。太陽を復活させるため天照大神の純情を神様たちで利用したのかもしれません。天宇受比命はどんな気持ちで舞ったのでしょう。妄想が止まりません。
そしてねーっ、ウズメさんはサルタヒコさんの監視役として旅を共にする中で恋に落ちゴールインしたというねーっ、どんだけドラマを仕組んでくんだよ古事記よぅ!
大廃建之比売の真実。
『廃墟短編集』収録の日本神話廃墟コメディ短編に『大廃建之比売』『大廃建之比売 リターンズ』の二本があるのですが、こちらはヒダマルの創作神様です。この神様はフィクションです。
読みは「オオスタレタテノヒメ」。なんかそれっぽい名前にしようと思って適当に付けたんですが、古事記を紐解くにあたって興味深い事実が判明しました。
倭建命(ヤマトタケルノミコト)とか、建御雷之神(タケミカヅチノカミ)とか、建御名方神(タケミナカタノカミ)とか、名前に「建」が入る神様は武力を象徴して各々パワフルなエピソードを持っているそうで、つまり、
大廃建之比売は武闘派女神だったのです。
そうだったのか……! 作者さえ知らない真実……!
正直、ごろ寝して廃墟つまみながら金曜ロードショー見てるイメージしかなかった……!
まとめ。
そんな大廃建之比売の魅力が味わえる(?)短編が入った『廃墟短編集』はこちらからお買い求めください。
92ページ500円です。
個人で作った本ながら発行日当日には30冊近く売れていたのが自慢です。廃墟ガール・ヒヤパさんの『箱庭の外延は窓』は読みごたえ抜群ですぜ。
出だしを飾るに相応しい『廃墟ピンキーメモリー』、二作目と四作目にコメディタッチな『大廃建之比売』、挟まれて真ん中に『箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ』、〆の一本『花火』、計5作品収録です。
面白いのでぜひ読んでください。
流れるように宣伝になったけどまぁいいか!
日本神話を絡ませた作品を構想してますので、完成をお楽しみに!