『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』を語ってみる。
みなさま、こんにちは。
とりあえず……、
これを……、
これをみてほしい、ヒダマルです……。
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』 予告編
……みた?
みたね?
ではもう何も言うことはない。
解散!!
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
先の映像を前にしてヒダマルが語り得る言葉はもはや日本語のカタチを保てないだろうけど、なんとか、こう、ね、紡いでみますかね。冷静にね。平常心でね。
デジモン無印~02の物語が、完結するそうです。
舞台は2010年、太一たちは大学生、大人になるとデジモンとのパートナー関係が解消されるのだとか。
そんなとき、世界中の『選ばれし子どもたち』の意識を奪うデジモン「エオスモン」が現れ、無理な戦闘は別れを早めると知りつつ、再び世界を守るためにあの8人が立ち上がるのだとか。
無印は02と世界を共有していますからもちろん8人のみならず1:06に出てくる「行くぞみんな!」の背景にはジョグレス進化するアイツらや怪しい名古屋弁を喋るアンキロサウルスや慇懃なワシや彼らのパートナーの姿も確認された瞬間「アッ」て声出たけどこれを気持ち悪いとするならば気持ち悪い奴でいいよと魂に芯を持つ人間こそがいわゆるオタクと称される人種なのかもしれないと思いました。
主題歌はあのもうなんだ言わなくても分かるよな分かれ分かんないなら映像を見るがいい不死鳥の歌声で脳を悦ばせるといい。下手な事せずTV版と同じ歌声を届けるんだからこれを粋と呼ばずになんとするってかいいんだよこういうのでいいんだよこれが求めたんだよファンは。いらんことすな。
デジモンたちとのパートナー関係解消の危機が軸になっているのでテーマは別れ、二人の叫ぶ『最後の進化』と熾烈な戦いの先に待っているのは語り紡がれ続けるあの最終回を彷彿とさせるはずだという妄想は多少のエンタメ的教養を備えていれば容易に辿り着く見解ですが敢えて言おう至福であると。別れの瞬間にはそう「あの歌声」が流れるのだという約束をヒダマルは信じて疑わない。あるいは02のラストで子どもたちを見送る場面で流れるのかもしれない。どちらにせよ断言する、我々が裏切られることはないだろう。
なぜか。確かにテーマは「別れ」であり子ども時代との別離そこには一抹と呼ぶにはあまりに大きく特別と呼ぶにはあまりに凡庸で普遍的な人間の悲しみが待っていることは事実でありここで「そんなことはない」などとその場しのぎの否定を試みることはむしろ侮辱であろうにも関わらず今回有終の美を飾る劇場版タイトルに冠された一文字の黄金のような煌めきはどうだ。
そう、無限大な夢の後に取り残される現実という名の小さな世界で生きていく彼ら、彼女ら、そして私たちとの間にはもはや永遠に失われない紋章による縁が紡がれているためだ。
待っているのは「別れ」ではない。
『絆』である。
【『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』公式サイトより引用 © 本郷あきよし・東映アニメーション】
「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」公式サイト