令和小説大賞を目指すの、やめます。 【真面目な話】
みなさま、こんにちは。
電撃小説大賞一次落ちに落ち込むヒダマルです。小説もヒダマルも仲良く落ちてますなんつって!(空元気)
なんというか、最近はほら、小説に関してこういうの続きですよ。
そもそも弱っちいプライドをさ、代々続く伝統技術を受け継いだ職人の手作業で真心を込めて丹念に砕き潰し粉末状にしたのち頬を優しくなでる風に乗せて大空へばらまくような事案が連発しておりますよ。運命さんはなに、世界の中心で愛を叫びたいの? ヒダマルを巻き込まないでくれる?
百合文芸小説コンテストに落ちたときは悔しかったけど、今回はなんか、虚しかった。虚無感。絶望ですらない。無。
「一次には通る」って、何の疑いもなく信じてたからな……。
赤っ恥だぁな……。
で、まぁ、へぇ、今回は(ノックダウンしそうなところをPCにへばりつくヒダマル)。
小説・創作との向き合い方をちょっと見直しました、というお話です。
令和小説大賞を目指すの、やめます。
待て待て。待って。話を聞いて。
「コイツついこの間「大賞取るから待っててください」とか宣言しといてもう弱気になってんのかここまで救いようのない暗愚だったのか????」
と読者諸兄が感じるのも無理からぬことですが、ちょっとだけ言い分を聞いてくだされば嬉しいです。
確かにヒダマルは先日、秋に〆切を控える大型賞レース「第1回令和小説大賞」において、トップを取ることを宣言しました。
大口叩かないと、ヒダマルは成長しないと感じたからです。
大賞取るのだって、本気です。いや、本気でした。いいや、今でもそこは本気なんですが、ううむ、説明が難しいな。
令和小説大賞には参戦します。
しかし、「大賞を取る」を目標に設定するのはやめました。これは間違ってた。
「大賞をかっさらう!」という意気込みでこそ素晴らしい作品が作れる、という小説書きさんは多いと思います。
ただ、ヒダマルは、そこをモチベーションの起点にすることができないみたいなんです。
いや、取りたいですよ。大賞。
欲しいですよ。300万。
それくらい面白い小説、作りたいですよ。
ていうか、作りますよ。必ず。
でも、目指すのは違う。
目標に据えるのは間違ってた。
だってヒダマルの欲求は、
「大賞を取る」ではなく、
「読んだ人を感動させたい」だから。
その結果、大賞に選ばれたなら、それはもう万々歳です。もちろん受賞の可能性のある小説を作ります。
でも、大賞なり受賞なりの肩書は、「感動させたい」の先にある、ヒダマルがコントロールできない現象であって、どうでもいいっちゃどうでもいい。
逃げ、
弱気、
言い訳、
予防線、
すっぱいぶどう、
負け犬の遠吠え、
指さしたければ止めません。
「テッペン目指してこそ成長するんだろ!」
はい、その通りです、否定しません。
ヒダマルもそう思います。
でも、うん、嘘はつけない。
こんなにもからっぽな人間、嘘までつき始めたら終わりだよ。
大賞とかどうでもいい。
どうでもよかないけど、最大の目的に比べれば誤差みたいなもんなので、なるようになればいい。しらん。
ヒダマルの願いは、
面白い、誰も読んだことのないような小説を作って、読んでもらって、感動させたい。
驚いて、笑って、楽しんで、ワクワクして、ハラハラして、怒って、泣いて、絶望して、死にたくなって、死ねなくて、最後まで希望にすがって、やっぱりうまくいかないんだけど、それでもま、とりあえず生きててみようかな、なんて思わせたい。
つまり、
「小説で貢献したい」
これだよ。
これだった。
ここを見失って、自分の事ばっか考えてた。
「大賞取ります」と宣言したヒダマルは、相手の事が頭になかった。読む人の事を考えてなかった。自分本位だった。これで大賞取れたとしても、なーんかイヤな奴になってたとおもう。
そんなんは、ヒダマルがなりたいヒダマルじゃねぇやな。
まとめ。
てなわけで、大賞を目標に据えるのはやめです。
狙うのは狙いますけどね。もっと根本的な目的に比べたら、さほど興味ないことに気付きました。プロになっても、そういうチャンスはあるんだし。
今回の電撃も「一次選考に通りたい」が最大の目的になっちゃってたので、それは読者に、下読みさんに失礼な態度だったと感じます。すみませんでした。
ヒダマルの目的はひとつ。
「面白い小説を作って、あなたを感動させる」
見直させてくれた電撃小説大賞へ感謝です。ありがとうございます。