スクラッチな話。 【自由研究にどうぞ】
みなさま、こんにちは。
お絵描きしたから見てほしいヒダマルです。
ホラこれっ!!
ふ、ふふふ……。
聞こえる、聞こえるぞぉ、読者諸兄の心の声が。
「ヒダマルの野郎、遂におかしくなっちゃたよ」
って思ってるでしょう?
「心の闇が溢れてんよ、闇堕ちルートまっしぐらだよ」
って思ってるでしょう?
hahaha、チガウチガウ。
さっきの画像は、実は途中経過なのです。 あの真っ黒い一枚に、ちょちょいのちょいと細工をすれば……、
今度こそ、じゃんっ。
た~まや~!!
……に、見えます?
スクラッチ技法。
七月後半、世は夏休み。
ということで今日は、子どもたちの自由研究アイデア的な何かを提供しようと思います。
ゆってもヒダマルはね、年中夏休みですからね。
休みのことなら任せてください、ええ。
上の花火は、「スクラッチ技法」というアナログお絵描き技術で作ったものです。
まずはクレパスで適当に色を塗った後、その上から黒を塗りたくります。
次に爪楊枝やカッター等で黒を削る(スクラッチ)ことで、下地のカラフルが現れるという仕組み。
あ、それと、花火を描くにあたってこちらのお写真を参考にさせていただきました。
花火、すっごい綺麗ですよ。
ヒダマルのスクラッチ技術じゃ再現不可能でしたので、是非とも見てください。
下拵えてみる。
まあ、百聞は一見に如かず。
実際やってみましょう。
用意するのは、クレパスと紙。
削るためのアイテムは、爪楊枝や竹串、カッターなどがあればいいです。
難しいことはなく、まず適当な色を適当に置いて、
更に別の色を置いて……、
置いて……、を繰り替えすだけ。
最終的に、隙間なく埋まれば大丈夫です(持ちやすいように、端は開けています)。
ここでは本当に適当に塗りたくりましたが、描く絵や完成後のイメージなんかに合わせて色彩を調整したり、大きく塗り分けたりしても面白いかもしれません。
次に、上から黒を塗ったくるわけですが……、
ポイントがひとつ。
黒、めっちゃ減ります。
すっごい勢いでなくなります。
コレをやる前に、黒だけは別に一本補充しておくことをお勧めします。
横にして、ザーッと塗りました。
これでは雑なので、隙間を埋めて行けば……、
うむ、こんなもんでしょう。
基本的には黒で覆いますが、別の色でやっても面白いかも。
なんか描いてみる。
下拵えが済んだところで、せっかくですから何か描いてみますかね。何を描こうかな。
あ、あの子にしようっ。
今期アニメのとあるヒロインを描いてみます。
まずは輪郭。
ヒダマルがイラストを手掛ける時は、顎の先の「場所」と「向き」から描き始めます。ここさえ捉えとけば、とりあえず顔が歪むことはないよなと。
あ、ちなみに爪楊枝を使って削ってます。
顔回り全体。
さあ、ここらでもう、分かる人には分かると思います。あの子です、あの子。
鼻と口。
この口! お口!
もうちゃちゃっと行きますよ!
完成。
答えは『ハイスコアガール』の一切喋らないヒロイン、大野昌さんでした。
予想以上に面白いんですよねぇ『ハイスコアガール』。まさか、あの絵で恋愛要素入ってるとは思わなかった。
OPのサビもEDの儚さも素敵です。
しっかし、ガイル似てねぇな……。
クレパスの落とし方。
さて……。
夏休みの自由研究アイデアとして提案したこの「スクラッチ技法」ですが……。お子さんをお持ちの方なら、想像できると思います。
実はこの技法、大きな問題をはらんでいるのです。
そう、ずばり……、
色々と汚れる。
黒を削れば削っただけゴミが出ますし、
手もこの有様。
大人のヒダマルがやってもコレですから、子どもがやれば更なる悲劇。あっちやらこっちやら、真っ黒になること請け合いです。
でも、大丈夫。
そんな時は、これを使えば解決です。
泡で出るタイプのハンドソープと、スポンジ。
これをこうして、机を軽く拭くだけで……、
ピッカピカ。
クレパスは油と蝋で出来ているので、水を含んだ布巾なんかでは落ちないのです。
この対策を子どもに教えて、後始末は自分でやってもらいましょう。これで問題は解決。
……なになに?
「子どもにやらせたら綺麗にならないから、任せられない」って?
ふ、奥さん。
そして、お父さん。
「自分でやった方が早いことを、あえて相手にやらせる」ことを、ずばり「教育」と呼びますぜ?
まとめ。
以上、ヒダマルのアナログお絵描き術がひとつ、「スクラッチ技法」でした。
ヒダマルは保育科卒業生ですから、けっこう色々と付け焼刃を備えてるんですよね。
他には何があったかな……、あ、なんかこうしゃかしゃかってやるんとか、ふーってやるんとかがあったな(うろ覚えが過ぎる)。
気が向き次第ご紹介しようかと思います。
素敵な夏をお過ごしくださいませ。