『ゲゲゲの鬼太郎』第86話感想 【怪人S】
みなさま、こんにちは。
「鮮血のクリスマス」を観たヒダマルです。
まなちゃんとご学友が正体不明の怪人サンタに延々と追いかけられる、なかなかに怖い回でした。見た目がほぼ普通にサンタクロースだから、そいつが悪いことしてくる恐怖。ショック大きい。
怪人サンタ。
子どもたちの絶対的な味方であり憧れであるサンタクロースに「こっちにおいで」と誘われて付いていったら襲われるホラー演出、最近どこかで見たと思ったらあれです、『IT それが見えたら終わり』です。
ピエロ姿で神出鬼没しては子どもをかどわかすペニーワイズさんと同じほぼ形式の恐怖かと思います。
まなちゃんが追いかけられるシーン、息を殺して身を隠すシーンが多く、日常と地続きな感じの怖さが強調されていました。
捕まったらミイラですからね。
【『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイトより引用 ©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション】
あるいは『地獄先生ぬ~べ~』に出てきた「怪人A」のような印象も。
人間だか妖怪だか分からない存在が子どもたちを襲い続けるという座りの悪い恐怖が下手な妖怪より怖かったなぁ。あのときは鬼の手による人体への攻撃「幽体剥離」なる規格外の反則技が出たんだっけか(単行本持ってる)。
正体不明サンタ。
怪人Aに共通する、重要な要素です。
妖怪が現れた際は青い炎と共に「豆腐小僧」とか「チン〇」とか名前が出てくるのがお約束なんですが、このサンタクロースはかなり後半まで正体が明かされなかったのです。「分からない」という点はホラーを強調します。
ぬ~べ~の怪人Aも「妖怪だか人間だか分からない」「目的が分からない」「人間かと思いきや、大火傷を負ってもすぐに復活して街へ消えていく」というあやふや感が醍醐味でした。
今回のサンタも正体不明のまま終わるのかも、だとしたら思い切った話だなと予想してたらその正体は「夜叉」だったところがまぁ鬼太郎ですね。妖怪だと判明すれば鬼太郎がいますから。
まとめ。
クリスマスとかどうでもいいポーズを取ってたねこ姉さんが鬼太郎を気にしまくってたのがよかった。見事にねこ姉さんしてた。戦闘でも久しぶりに活躍したし。だいたいいつも最初にやられてピンチからの「鬼太郎!」て叫ぶ役だもんなぁ。
次回は「貧乏神と座敷童子」。
いかん、ぬ~べ~の話してたからぬ~べ~の貧乏神と座敷童しか出てこない……。貧乏神とか麒麟とか、勝てなかった相手がけっこういるんですよぬ~べ~……。