『ゲゲゲの鬼太郎』第83話感想 【熱きバトル】
みなさま、こんにちは。
「憎悪の連鎖 妖怪ほうこう」を観たヒダマルです。
やたら頑なな妖怪でしたねほうこう。鬼太郎にとっちめられて「わかった、人間には手を出さない」みたいに転ぶような、ある意味軟派な妖怪とは違った趣を感じました。
頑なな分だけ、バトルも白熱したのだろうか……。
バトルが熱い!
バトルの作画が凄かったです今回。
後半部分、ほうこう四人衆VS鬼太郎&ねこ娘が熱かった。びゅんびゅん動いてました鬼太郎。あとリモコン下駄。ゼロ距離髪の毛針とか。
相手の弱点に気づいて小声で情報交換し合うコンビネーションも、正にバトル!
火のみならず、水ほうこう・風ほうこう・土ほうこうが登場したあたりもこう、魔術的だったというか。
四元素で世界を捉えるのは西洋的な自然観で、名無しがやってたような五行思想のほうが日本妖怪にはしっくりくるんではなかろうか、とは思いましたけども。
答えの出ない問題。
バトル演出もさることながら、この回で秀逸だったのは、「答えが出なかった」ことだと思います。
クスノキという居場所を失ったほうこうの憤りと、妖怪も人間も尊重しようとする鬼太郎の気持ちと、クスノキへ恩返ししようとしたタクミの想いと、川路お爺ちゃんの決断と、すべてが絡み合ってごちゃまぜになった結果、妖怪にも人間にも良くない結果をもたらしてしまったという……。
【『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイトより引用 ©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション】
最後の最後、ほうこうの炎によって燃え盛る街を背景に、「どうすればよかったんだ」と呟くタクミの絶望は、心に刺さるものがあります。
誰を傷つけようとしたわけでもないけれど、むしろ良かれと考えていた行動だけれども、間違った結果になってしまったという……。
身につまされます……。
まとめ。
今回も毛色の違う回でした。
ひでり神の回あたりから、いや、ぬらりひょんが出てきてからかな、こういった「一筋縄ではいかない問題」が増えてきた気がします。以前にも、泥田坊の話なんかがそうだったけど。世知辛ぇやな……。
次回は「外国人労働者チンさん」。
なんかまた、センシティブな話題を取り上げるな鬼太郎……。