『ゲゲゲの鬼太郎』第58話感想 【女装て。】
みなさま、こんにちは。
「半魚人のかまぼこ奇談」を観たヒダマルです。
予想通り、鬼太郎がかまぼこ化しちゃう猟奇的な回でしたが……、その遥か上を飛び越える斜め上な展開が待っておりました。主に二つ。
鬼太郎の女装は今期が初じゃないらしいけど、あれを超えるクオリティは今後出てくるんだろうか……。
死はボヤヤン。
四隻もの船が転覆したのち、「かろうじて生き残った者が言うには」のお前置きで妖怪の存在がほのめかされましたが……、
それだよ!
「かろうじて生き残った者」くらいのなぁなぁで留めとけばさ、死者が出た話になんないからコメディな世界観を調整できるんだよ! かろうじて全員生き残ってる可能性が残るし!
前回の「鮮血の貴公子 ラ・セーヌ」は死人が出てるくせにコメディ回だったからぶーぶー言ってただけで、このくらいボヤヤンとしてほしいところです。
子ども向けアニメでの死の取り扱いについては、こちら↓で言及しております。
子ども向けじゃないだろうけど、こちら↓でも少々。
犯人(を操ってた)の半魚人は鬼太郎をダイオウイカにしちゃうほどの危険人物でしたから、石動零くんが彼を吸収したら無双されるところでした。危ない危ない。
鬼太郎の身を顧みないねずみ男が相変わらずいい味出してました。
【『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイトより引用 ©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション】
女装て。
半魚人に騙された鬼太郎が騙し返すために取った行動がなんと女装。
クオリティ高すぎる女装。
顔をべりべり剥がすタイプの変装を解いた際の、不気味な顔しつつメイド服な鬼太郎がシュール。
あの姿はねこ姉さん知ってたのかな……。あれを目にしたらどういう反応するんだろう夢が膨らむな。
ダイオウイカになったりかまぼこ(ちゃんちゃんこ模様)になったり女装したりと、忙しい鬼太郎でした。お疲れ様です。
憶て。
鬼太郎が哀れかまぼこに加工されて売り出された際、買い占めるために通帳を取り出しながら、
「一千万か……、ワシが出そう」
砂かけ婆さま、多才だとは思ってたけど……。「資産運用は今時の老人の常識じゃ」って、そこまで世渡り上手だったとは……。しかも、億単位持ってるとか……。
政府が「お金がないひとは自分でがんばってね」って宣言しちゃった現代日本でもしっかり生き残れそうです。
はぁねぇ、この辺を突き詰めるとヒダマルいくらでも闇に墜ちれるなぁ。この場合ロジカルでもエモーショナルでもない「意志」が必要な気がします。
鬼太郎の台詞、
「お金がすべての世界が好きだったんだろう?」
「その残酷な世界で、苦しみながら生き続けるといい」
「人間としてね……」
がヒダマルの心のやらかい場所を今でもまだ締め付けてますよどうするよ。世知辛ぇやなぁ。
まとめ。
鬼太郎のおどろおどろしいまでの不死身っぷりが強調される回って正に鬼太郎って印象なんですが、第一話で吸血木に取り込まれて以来じゃなかったかな? こういうのも増えていい気がするけど、バトルで無敵になる危険があるか?
次回は「女妖怪・後神との約束」。
後髪というとあれかな、後頭部に口がある女の人だったかな。ぁいや、「神」だな。怖そうな回……。