『ゲゲゲの鬼太郎』第56話感想 【前フリ、見事。】
みなさま、こんにちは。
「魅惑の旋律 吸血鬼エリート」を観たヒダマルです。
吸血鬼エリート。
古川登志夫さんのTwitterで「声はあの人!」みたいな情報を見てたんですが、なんと中尾隆聖さんでした。フリーザ様の声。
ねずみ男との掛け合いは「ピッコロ×フリーザ」、もちろん悟空とクリリンもいてもうドラゴンボールやらワンピースやらな声優陣でした。中尾さんの湿っぽいというか艶っぽいというかな声いいですな。
【『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイトより引用 ©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション】
境遇の似たねずみ男と心を通わしつつ、それぞれの道を歩み続けた生き様が素敵でした。こういうの、荒木飛呂彦先生が好きそうです。
ところでこのエリート、小さい頃に原作漫画で読んだ気がするんですよね。そこでもギターかき鳴らしてたような。
で、鬼太郎が溶かされたんですよ確か。完全に骨になって、ねずみ男が「これは鬼太郎のしゃれこうべだ」とか言ってました確か。
怪しげな注射で鬼太郎を溶かそうとした展開、その辺も汲んでたんだろうなと思います。ヒダマルが知らないだけで、そういうネタもいっぱい含まれてるんでしょうね多分。
『僕らのウォーゲーム!』と『電光超人グリッドマン』の共通項も最近知ったし……。
見事な前フリ。
冒頭の
「そう怒るな、腹が減るだけだぞ。ラーメンでも食べに行こう」
「なにがラーメンだ! 俺は高級レストランでステーキ食べる予定だったんだ!」
を受けての、
(分かってるよ、でもな、腹が減れば減るほど俺は思うんだ……! 必ず生き抜いてやるってな……ッ!)
更にラスト、
「ねずみ男。ラーメンでも食べに行かないか」
「お前の奢りだぞ……」
この前フリと回収は気持ち良かったですねぇ。
物語の中の仕掛けは「伏線」ってやつが重要視されますが、伏線と言うほどに隠されてはいないこういう前フリ? 「このやりとりあっての、このラスト」みたいな構成も割と重要な気がします。
まとめ。
鬼太郎とねずみ男の関係が注目された話って、輪入道の回以来だったかな。今回は悪役の妙も相まって面白かった。中尾さんいいよなぁ。
次回は「鮮血の貴公子 ラ・セーヌ」。
バックベアード騒動後の西洋妖怪が出てくる展開は面白いけど石動零くんやらナントカの四将やらどこいったんだっていうかアニエスちゃん出るぞ!!