『ゲゲゲの鬼太郎』第55話感想 【ハラハラ!】
みなさま、こんにちは。
「狒々のハラスメント地獄」を観たヒダマルです。
予告を観て「あぁーまた世知辛そうなの来たなぁ。観るの辛いかもなぁ」なんて思ってたんですが、いやはや。世界観を操ってくる鬼太郎、見事です。
世界観調整の妙。
狒々が根性論でテニスを指導して、ハラスメント満載なお話、と聞くだけでは暗そうな印象でしたが、ふたを開けてみるとなんとまぁよくできたコメディ回でした。
【『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイトより引用 ©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション】
狒々のキャラがコミカルに振り切れてるし、指導を受ける岡倉ユミちゃんもやられっぱなしじゃないから可哀想感・悲壮感が出ないし、テンポが非常にいいし、かわうそ出てくるし、単純な勧善懲悪じゃないし根性完全否定じゃないし、「野沢菜真沙子」さん出るし、最近めっちゃ影薄かったぬりかべがオチだし、素直に面白かった。
狒々を見たまなちゃんが「妖怪?」ってねこ姉さんに確認を取るとかもう、この回においては人間みんなポンコツでしたね。
昭和初期に狒々と関わりを持った女の子、って、昔の鬼太郎とリンクがあったりするんでしょうかね。
ハラハラ!
四文字系作品的に「!」をあしらってみました。
なにが言いたいかとゆーと……、「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」とか分かりやすーいのはまぁともかくとして、
「エンジョイハラスメント」「グルメハラスメント」「カラオケハラスメント」「スメルハラスメント」「ブラッドタイプハラスメント」「ヌードルハラスメント」「エアコンハラスメント」
何やってもハラスメントだよもう。
「それ、ナントカハラスメントですよ」っていう指摘すらね、もうね、なんなら「ハラスメントハラスメント」になっちゃうよ?
いやまぁ受けてる本人としては由々しき事態だろうし、ある事象にある言葉が当てはめられることで顕在化するというメリットはあるけども、ちょーっとこう「一人歩き」な感じがしないでもないような。
まとめ。
火車や雪女の回にも似たコメディ展開でした。ごちそうさまでした。
次回は「魅惑の旋律 吸血鬼エリート」。
おおおこの妖怪、確か原作で読んだことある……! 鬼太郎、この吸血鬼に身体を溶かされてた気がする……!