続・バースデーな話。
みなさま、こんにちは。
たまには漢字で飛騨丸です。
「バースデーな話」でもお知らせした通り、ヒダマルこないだ30歳になりました。
オリンピックを目途にちょっとは自立できるよう、これからも色々な収入源を模索していきたいです。
でね、年始に臨時収入があったので、ハンドメイド用の素材をアマゾンで注文してたんですよ。
でも、一月くらい経つけど届かない。待てども待てども来ない。どうも海外から発送されてるみたいです。
そんなこんなな去る2月6日、郵便受けを覗いてみると、クロネコさんからの「ご不在連絡票」が入っていました。
やっと届くのかー、これでドール用ハンドメイドに取り掛かれるぜー、とか思ったら、
……ちょい待ち。
……「ヒダマル」?
「ヒダマル」だと?
おっかしいな、ヒダマルはヒダマルで注文してたかな……?
いや、一緒に注文して既に届いてる荷物には本名が書いてあったはず……。
そもそも、頼んでたブツは郵便受けに入る大きさだし、ましてや生ものなんかじゃないから「ご不在連絡票」が存在してること自体おかしいんですよ。
よく読むと、「宅配ボックスへお届けさせて頂きました」とも書かれていました。
何か……、
「奇妙」だ。
スタンド攻撃の可能性がある。
慎重に行動しよう。
連絡票を片手に、マンションの正面玄関に出たヒダマル。
宅配ボックスの前に立ち、受け取り画面を操作すると、足元で「ガチャン」という音がして、『7番』の扉が開きました。
流れてきます。
扉の隙間、うっすらと見える荷物から、濃厚な密度を持った「ゴゴゴゴゴゴゴ」という気配が流れ、ヒダマルの周囲を漂っています。
季節外れの汗をぬぐい、ひとつ息を吸って、覚悟を決めます。
足元の『7番』へ、す、と右手を差し出し、
勢いよく扉を開け放つと、
……なんだこれ。
こんなでっかい荷物を頼んだ覚えはないぞヒダマル。
開けた後に料金請求されてもヒダマルはお金持ってないぞビタ一文払えないぞトラップだとしたら騙す相手を間違えてるぞ。
荷物の受取人はやっぱり「ヒダマル」になってます。
で、送り主は……?
……このお名前、と……。
住所……。
最近どっかで……。
あ、あれだ。
「年賀状の話」で見たんだ。
ヒダマルの手書き年賀状を欲しい方を募ったら、三人もの方が手をあげてくれたんですよ。
それで、その方々には「お問い合わせフォーム」やTwitterのダイレクトメッセージという便利な機能からお名前とご住所をコッソリ教えていただいたんですね。
つまり送り主さんは、その年賀状に書いた住sy
(気付いた瞬間のヒダマル)
こ、れ。
ま。
さ。
か。
贈っていただけたのか……?
あ、そういや今日誕生日だったっけ……!?
おいまじか。
開けてみる。
ええええええ……?
いや可能性としてはさ、それしかないんだけどさ……?
他でもないヒダマルだぜ?
「動揺した話」でも語った通り、健全な少年少女たちに顔向けできない人間にだぜ? 誕生日プレゼント?
そんな奇特な方います?
「イラスト技術向上のためのアイテム」と銘打って公開したはいいものの「どうせ誰も見ないだろ」と高をくくって『ちょっとドキドキする女の子の仕草を描くイラストポーズ集』とか『漫画家と作るいちゃLOVEポーズデッサン集』とか『美少女イラストのリアルな肌の塗り方』とか恥ずかしげもなく追加してた「ヒダマルのほしいものリスト」から?
ええええ……?
と、とにかく開けてみよう。
中身を確認してからだ。
大きな箱の中から出てきたのは……、
二冊だと。
お誕生メッセージまで添えられているだと。
ま、まちがいない……。
信じられないが、これは……。
読者様から、ヒダマルへの贈り物だ……!
……ちなみに贈っていただいたのは、ふだん仲良くしてくださっている愛音さま。
素敵なお写真がいっぱいのブログを運営されております。
ヒダマルはカメラのことはサッパリですが、こういう絵を描けるようになりたいなぁといつも思います。
一冊目。
とりあえず落ち着け。
深呼吸だ。
まだ、『美少女イラストのリアルな肌の塗り方』が入ってるとは限らない。そんな羞恥プレイ勘弁してほしい。
とにかく、一冊ずつみていこう……!
開封……!
親方ぁ!
中から女の子が!
そこそこセクシーな女性が登場しましたよ。
やっぱり、イラスト関連の技術書なのは間違いなさそうです。
その正体は、
イラスト解体新書!!
これね……!
すっごいほしかったんですよ……!
「描けるけどなんだか変? に答えるイラスト再入門書」とあるように、ある程度描ける人のための指南書です。
ヒダマルね、顔は描けるんですよ。
身体も描けるんですよ。
手や足だってそれなりにというか、まぁまぁのそこそこですよ。
ただ、
クオリティが足りない。
これ以上へ進むには「どこがおかしいのか」「どうすればいいのか」を理解できるようにならないとダメなんです。たぶん。
その点、この一冊はうってつけですよ!
顔の描き方、体の描き方、服の描き方、ポーズの考え方、構成のポイント、順を追って詳しく解説しているのです。部分の解説には筋肉の付き方も載っているのが嬉しい。
レベルアップ待ったなし。
二冊目。
一冊だけでも十分嬉しいけど、なんとびっくり二冊目ですよ。
受け止め切れるか分かりませんが、現実に目を向けることにします。
お洋服が描かれています。
軽い下書きと襟元から始まって、女の子の服が徐々に完成する様子。
肉体的な魅力ではなく、そもそも顔さえ省略されている点、これは……! つまり……!
女の子の服の描き方!!
いやもうこれねちょっと力説してもいいですか。
ジャストですよ。ちょうど悩んでたんですよ。
「女性の服がわかんない」って。
女の子の服のヒダマルバリエーションなんてせいぜいパーカーかセーラー服くらいで(恙牙は甚平だけど)、絵の雰囲気やキャラクターや場所に合わせた服装を想像できないことが大きな障害だったんですよ。
「ジャンパースカート」とか「ブルゾン」とか「マキシ丈」とか言われてもなんのこっちゃですし、そもそも呼称も存在も知らないファッションが山ほどあるので、どこから手を付ければいいのか五里霧中だったんです。
(名前や存在を知らなきゃ、検索で調べるのも不可能)
そこに、この一冊。
天啓か。
靴や帽子他小物の各部名称解説から始まって、雰囲気に合わせたコーディネートはもちろん、色の組み合わせ方や柄の種類まで載ってます。
これ一冊で、女性のファッションがザッと学べます。ありがてぇ。
机に並べてみる。
うへへへ、此度のお誕生日プレゼントをね、さっそく机のブックスタンドに立ててみました。
……が。
イラスト関連本、これで合計七冊……?
インプットマニア感すごいな……!!
技術書だけコレクションして実力がロクに上がってない愚か者だなこれじゃ……!!
ここんとこお絵描きしてなかったけどっ、
ドラァ。
せっかくのエールを無駄にしないためにも、ちょっと気合入れて行きますかね。とりあえずは、今すぐ使える技術を抽出して断花恙牙ちゃんを描こうと思います。
まとめ。
愛音さん、ありがとうございます!
ほんっとうにありがとうございます!
この二冊、必ずやボロボロになるまで使い倒してやる所存です!
いやほんとビックリしました。
奇特な方もいらっしゃるものですね……。ほしいものリストの内容もさ、これを機に見直したほうがいいのかな……。恥ずかしくないやつに……。
しないけどなドヤァ。
おっぱいもお尻も太ももも描きたいもんよドヤァ。