お絵描きな話。 【クレパスで『夜に満月』・前編】
みなさま、こんにちは。
今月はアニメへの言及を抑えて、比較的省エネで作れる記事を投稿しようと予定しているヒダマルです。
です、が……。
これってさ、冒頭自己紹介のネタが尽きやしないかい?
毎日なんか考えなきゃなの?
ここのネタ、実は一度も使い回してないからね?
まぁね、いよいよになったらね、ひっそりこっそりのっそりと過去記事からリサイクルしても罰は当たらないんじゃないかなきっとそうだとおもうようん………。
『夜に満月』
pixivにて発表した、ヒダマルのアナログ絵『夜に満月』。
閲覧数45ながらいいね・ブクマ数はそれぞれ5と、ヒダマル的には驚異のブクマ率を誇る一枚。万人受けはしないけど、刺さる人には刺さるタイプの絵なのだと思われます。
クレパス画では、今のところ最高傑作かも。
今日は、この絵の描き方を解説しちゃおうと思います。
持っている知識・技術は開示してこそ身に付くし、それによって更なる人や情報が集まってくるもの。
小説だろうとお絵描きだろうと、いくらでも技術提供しますよヒダマルは。
ぺトロールで塗りつぶす。
マルマンのスケッチブック、B5サイズを使います。普段のお絵描きも、B5のケント紙やコピー用紙に描いています。
絵を描くにあたっては、A4ってなんとなくキライなんですよね。なんとなく。
まずは、背景の夜空を黒く塗りつぶして表現します。
クレパスを折るなりなんなりして寝かせて、ざざーっと塗っていくので解説はあんまり必要ないかと。
ただ、クレパスの筆致の隙間を埋めるのって割と大変なので、そこは以前も紹介した「ぺトロール」の力を借ります。
クレパスを溶かし、絵具のような描画を可能にするアイテム。
黒をある程度塗ったら、ぺトロールを筆に付けてささっと撫でていきます。
上半分がぺトロール使用後、下が使用前。
全体的になじませつつ、白が目立つ部分には筆でこちょこちょっとくすぐれば埋まっていきます。
真っ黒になったら、新アイテムの出番。
クレパスワニス・フィニッシュコートとテクニカルコートのお二人です。左がフィニッシュで、右がテクニカル。
このテクニカルコートをクレパス画に吹き付けると、下に塗った色を守りつつ重ね塗りすることが可能になるのだとか。
屋外でしゅしゅーっと適当に吹き付けて、乾くまでちょっと待ちましょう。
ヒダマルはこの時点で夜中だったので、一日またぎます……。
イエローで円を描く。
おはようございます。
今日はいよいよ、満月を手掛けていきましょう。
今回はクレパスメインで行きますが、そうそう、
こんな感じで収納しています。
100均トレーに入れて、パステルと一緒に積み重ねています。機能美って素敵ですよね。
色鉛筆でも似たようなことやってますよ。
お月様を描くので、黄色を使いましょう。
汚れちゃってます。
正月に、子どもたちによる過酷な使用に耐えたからなぁ……。
こういう時はティッシュでぬぐったり、カッターで表面を削っちゃうんですが、今回はどうせ黒地に塗るのでこのままでいいでしょう。
コンパスで軽く円を描いて、黄色でなぞって……、
……うぅむ。
やっぱそうなるか……。
色が乗らない問題。
下地の黒に影響されて、ロクに黄色が乗りません……。
いや、コレを見越してね、テクニカルコートを吹き付けた後にしっかり時間を取ってみたんですけどね……。結局か……。
じゃあなんのためのスプレーなんだよって詰め寄りたくなるのをグッと堪えて、別の方法を試してみます。
ファイヤーで塗りたくる。
解決策その①!!
マッチとキャンドルだぁ!!
炎の熱でクレパスを溶かすことにより、べっとりとした厚塗りが可能になるのである!!
しかし、先ほどのぺトロールは石油系の可燃物なので、両者の相性は最悪です。取り扱いには十分に注意しましょう。
ぺトロールがどれくらい燃えやすいのかは知りませんが、用心用心。揮発するので、換気はしっかりしましょう。
キャンドルに火を灯して、クレパスを近づけます。ぺトロールはもちろん、普通に火傷しないようにも注意です。
そうして溶けたクレパスで描画すれば、
ぬたぁっとした筆致へ早変わり。
分かり辛いかもしれませんが、そこそこ盛り上がっています。油絵っぽいです。
ただ、やっぱりちょっと、黒と混ざってしまっていますね。
多少のコゲが出るのがこの方法のデメリットでもありますが、今回はもっとしっかり黄色黄色してほしいところ。
まとめ。
長くなりそうなので、次回に続きます。
果たしてヒダマルは、如何にして満月を描き切るのか……!
プロジェクトX的なほら、風の中の昴・砂の中の銀河的なテンションで待っててもらえればと……!
※ちなみに、火で炙って塗る技法は『空と瞳』の雲にも使っています。