地元な話。 その10【旧伊藤伝右衛門邸・西棟編】
みなさま、こんにちは。
すりガラスが好きなヒダマルです。
本日も旧伊藤伝右衛門邸シリーズ。連続投稿でございます。実は2018年6月に行った場所ですからね、いい加減に完結したいとこですよね。
西棟を紹介する前に、建物の全貌を載せときます。
西棟にも色々な部屋と内玄関がありますが、「浴室」「炊事場」「食堂」の三カ所に絞って紹介します。キリがないんです。
洗面所・浴室。
洗面所・浴室の案内板。
まず目に入るのは、「ビクトリア様式」の文言です。視覚的にも……、
これですよ。
写真撮ってるトコは畳なのに、視線の先にはビクトリアですよ。確かに「格調」とか「格式」とかいう言葉を連想させます。
この鏡だけでもう、何かしらの物語が生まれてきそうです。ナルニア的な世界に入り込めるんじゃないでしょうか。
細部を見ていきます。
なんか置いてた跡がありますね。たぶん、位置的に花瓶ですかね。
こういうリズム感好きです。額縁っぽさもある。
収納スペースもたっぷり。機能美。
蛇口。
ここは地味ですね。昔々の学校って感じがします。
鏡は左右逆に映りますが、より正確には前後が逆なんだと思います。じゃあどうして上下は逆にならないんだろうといつも不思議です。
お風呂も見てみましょう。
浴室は広いけど……、
浴槽はちっちゃくない?
ここはシャワーも付いてる辺り、けっこう改装されてる場所みたいです。この檜風呂も「推定復元」とありましたし。
タイルの模様は……、なんかびみょう……。
天井。
湯気抜きのために「網代」に組まれてると書いてましたっけ。風情あります。
左右の板の間にあるのは、「六角なぐり」の栗の木ですね。玄関で発見したやつです。→「地元な話。 その5【旧伊藤伝右衛門邸・南棟編】」
台所・炊事場。
西へ突き当たった所には、炊事場があります。
めっちゃ広いです。
まさか、あの大広間→「地元な話。 その7【旧伊藤伝右衛門邸・本座敷編】」で催す宴の料理を自宅で賄ってたりしてたんでしょうか。料亭じゃないすか。
「炊事場は料理を作る場所で、台所は配膳をするところです」
知らんかった。
別物なんだ……。
今では「キッチン」でひとくくりですもんね。「料理するところ」「台所」「キッチン」で「LDK」ですもんね。
左側の食器棚。
どんだけ食器持ってたんでしょう。ヒダマルだったら本とかフィギュアとかで埋まります。
台所の右手には、黒板がありました。
なんか色々と書かれてますが……。どのくらい前のものなんでしょう。
炊事場に降りると、傷だらけの机があります。
どうして傷だらけかというと。説明書きにもありましたが、まな板としてそのまま使っていたそうです。
大雑把というかワイルドというか……。
そのため、当時からの包丁傷がくっきりと残っています。縦横無尽です。
食堂。
炊事場のはす向かいには、庭に面した角部屋の食堂があります。作った料理をすぐに持っていける仕様。
床の寄木張りは、応接間より後期の作りだそうな。玄関入って左にあった、暖炉とステンドグラスが素敵なお部屋でしたっけ。
無念の逆光。
ヒダマルの腕じゃどうもこうも。
お庭の景観が凄まじい、という点はご想像いただけるかと思います。右奥に見えてるのは大広間の端っこです。
椅子。
ピアノの前に置いてそうなシルエットです。それにしちゃ細いか。びみょうにカーブしてます。
クッション部分がえらい盛り上がってます。座ってみたいです。机の脚も独特ですね。床の寄木も素敵。トミカで遊びたい。
庭の反対側には、作り付けの食器棚と鏡。ここにもちょうちょが飛んでます。
この鏡はですね……。
「窓側に座った人が、振り向かなくても庭の景観を楽しめるように」と考えられて設置されているそうですよ。粋です。
まとめ。
旧伊藤伝右衛門邸シリーズ、西棟編でした。
次回はいよいよ、お庭の方へ回ります。本座敷や二階からの景色は眺めてきましたが、ついに足を踏み入れますよ。
目玉はやっぱり、
中心にあるお家ですかね。
秘密基地的な風情ありますよね。
地元な話。 その9【旧伊藤伝右衛門邸・二階座敷/白蓮居間編】