オマケな話。 その27【いちごつみ ホーバル】
バレンタイン。
それは……ッ!
チョコでチョコを洗うが如き熾烈な戦い、いうなれば『愛の黙示録』……ッ!
白熱する男女の駆け引き……ッ!
二十四時間、場所を問わず催されるストリートファイト……ッ!
炎上する広告……ッ!
謝罪する屋根裏空間……ッ!
ここ十数年間縁のないヒダマル……ッ!!
ありとあらゆる悲喜こもごもがッ、日本列島を駆け巡る今日ッ!
「オマケな話」もチョコ一色でお送りするぜッ!
いちごつみ
オマケ定番商品のひとつ。
50円程度と手軽に買えるうえ、スティックを切り離して食べられるギミックが楽しいです。
いちごばたけのなかまたち。
こんなにいるんですね。賑やかですねいちごばたけ。「ピョンいちご」くん、きみ『あたしンち』に出てなかった?
さて、オマケの方は、
いちごいのしし。
まぁ最初に見えちゃってましたけど。選べるのも嬉しいですよねぇ。
「ごちそうさまでした」の一コマですかね。
残さずきれいに食べてます。ありがとう。
ところでこのシール、ヒダマルけっこう持ってまして。
デザインが変わってますね。
どのくらいのペースで変わるんだろう。
全20種類、すべて集めても千円程度なので、変わる度にコンプして時代の変遷を記録するのも悪くない。
こんなのもあったり。
いちご形チョコ。
小さい子に丁度いいサイズ感ですねぇ。
兄弟で分けたり、後で食べるためにとっといたり、お母さんに一本あげたりといった数々のドラマがね、この形状から生まれたことでしょう。
ちなみに「いちご狩り」という言葉の方が定着してますが、元々いちごは「つむ」もんですよ。「いちごつみ」ですよ。
ホーバル
なになに……?
「ウェイター神木隆之介がご案内 ホーバルールBOOK付き」だと……?
こいつ、ヒダマルを誘ってやがる。
普段はオマケ付きじゃない商品みたいです。アーモンドピークと同じパターンです。
値引きシールは恥ずかしいという方もいらっしゃるでしょうが、勲章だねヒダマルにとっちゃ。
では、開封!
「1粒で陶酔体験」とあります。
このチョコを美味しく食べるためのルールブックでしょう。息苦しい世の中です。
さっきから思いっきりハードル上げちゃってますが、大丈夫ですかね。よっぽど自信あるんでしょうね。
では、ぺりぺりと剥がして開けてみます……。
ぺりぺり……。
ふむ。
まずはリラックスして、室温に戻しておいて、噛み切らずに一日一粒だと。
ええぇなんだこの甘党殺しは。我慢できると思ってるのか。その食欲をぶち壊す! ってか?
この用法・用量を守らないとなんかペナルティあったりするのかな……。
ルールを守らなかった悪い子のトコには神木くんがやってきてお仕置きされちゃったりしてでもちょっとときめいてる自分に気付き「え、俺がバレンタインに縁がなかったのって……。こういうことだったのか……!?」みたいなBL展開になりそれからというもの毎日ホーバルを2粒食べるんだけど更に過激なお仕置きが欲しくて3粒、4粒と数を増やしていくもある日オマケ期間が終わると共に彼との関係も終局を迎えってどうしようもないなこのラノベ脳。
チョコはこちら。
神木くんによると、この中にソースが入ってるらしいです。キャラメルっぽい香りがしてるので、おそらくキャラメルソースです。
では。
まずはコーヒーを淹れて……、
その間に、深呼吸してストレッチして……、
室温、はまぁ冬だからふつうに冷たいけど……、
決して歯を立てず、一日一粒限定のチョコを……、
緊張してきた。
こんなに制約が多いチョコ初めて食べるからなんか緊張してきたぞおい。
いかん、心身をリラックスさせなければ、ホーバルを食すことはできない……!
深呼吸だ深呼吸……!
よし。
いよいよ実食です。
行くぞッ、「1粒で陶酔体験」!!
ぱくっ。
……ふむ、チョコです。
コーヒーで温めておいた口の中で、チョコレートがとろけていきます。幸福です。
口の中でも歯を立てず、じっくりと味わっていたところ、
ぬたぁ。
っとした濃厚キャラメルソースが溢れ出しました!!
すっっっっごい濃い!!
というか……、重いッ!!
チョコと濃厚ソースのハーモニーが、脳に響く甘さを醸しておりました……!
ソースってもっとこう、シロップみたいなサラッとしたのを想像してたんですが、「生キャラメル」くらいの固形っぽさがありました。
割ってみる。
やっぱ固形です。体温で溶けてソースっぽくなる仕組み。「やわらか~いキャラメルとチョコを一緒に食べてる感じ」でした。
やー、これは確かに、一度に何個も食べるもんじゃないな……。重い。
ルールブックと一緒に封印しておこう。
まとめ。
オマケな話、バレンタイン編でしたとさ。
チョコを貰える人も貰えない人も、あげる人もあげない人もあげられない人も内心めんどくさい人も、すてきなバレンタインをお過ごしくださいませ。