お絵描きな話。 【クレパスで風景画】
みなさま、こんにちは。
試行で錯誤なヒダマルです。
少し前から「クレパスで油絵っぽい風景画を描いてみたい」と言ってたヒダマルですが、ついに挑戦してみましたよ。
とりあえず、どん。
ちゃちゃっと描いてみました。
ノイタミナ枠『BANANA FISH』の神々しいEDに出てくる風景を参考にして、20分くらいで作ったものです。
ここまではね、現状のヒダマルでも描けるんですよ。ここまでは。
今日のミソは……、
「ここから、どれだけレベルアップ(して見えるように)できるか?」
新兵器・ぺトロール。
主役はコイツです。
ホルベインの「オドレス ぺトロール」。
詳しくは知りませんが、本来は油絵に使用する画材らしいです。油絵の具を溶くのに、主に下絵に使うとかなんとか。
コレを使うと、クレパスに含まれる油脂を溶解させて、絵具のように描くことができるという触れ込みです。
クレパス技術を紹介しているサイトを調べると「ホワイトスピリットで馴染ませて~」みたいな言葉がよく出て来るのですが、ホワイトスピリットとはこの「ぺトロール」を指すらしいことが判明しました。
もう少し詳しく書くと、「精製ぺトロール」=「ホワイトスピリット」、「精製テレピン」=「ターペンタイン」で、でも商品名は「ぺトロール」か「ターペンタイン」の二択だったりして、ターペンタインは溶解力に優れているが管理が難しく一方のぺトロールは溶解力に劣る、更に「オドレス ぺトロール」は無臭なため使いやすいものの溶解力は最弱だとかなんとかいう情報が出てきましたが、
なんのこっちゃ。
クレパス画を始めたい方は、とりあえず「ぺトロール」、あるいは「ホワイトスピリット」と書かれた品を手に入れればOKみたいです。
ヒダマルは「無臭」のやつを選んだので、普通のより40円高かったです。400円(税抜き)でした。
まぁでも、なんか妙な臭いはする。
えもいわれぬ不快な空気が漂ってくる。
石油系の可燃物なので、引火や換気には留意する必要があります。
使ってみる。
では、早速に試しましょう。
ぺトロールに溶かされる分も計算、はできないけど予想して、もう少し厚めにクレパスを塗り込みます。
まずは、画面手前の草むら。
ここに、ぺトロールを筆に移して、サッとひと塗り……、
……おぉ。
溶ける。
紙に乗せたクレパスが溶けて、色が落ちて滑っていきます。
周囲の色と交じり合って、あっという間に馴染んでいきました。やるなぺトロール。
溶解力最弱と聞いていた割には、そこそこ溶かしてくれました。これなら十分です。
ただ、読みを誤って溶かしすぎた部分に色を足そうとすると、
塗ったそばから溶ける。
クレパスがにゅるにゅる動くというか、ぜんぜん定着してくれません。ぺトロールもターペンタインも揮発性なので、完全に乾くまで待ちましょう。
その間に、空にもぺトロールを使ってみますかね。
かなり溶かすことが分かったので、思い切って赤をゴツッと置いて……、
秘儀・ぺトロール!
ぼんやりと馴染んでくれました。
ここまで燃え上がらせる予定はなかったんですが……。出たとこ勝負だな……。
仕上げてみる。
上下の色合いが馴染んだ半面、樹が生えている部分の空白が目立ってしまったので、もういっそ全体的にぺトロールってみました。
更に、真ん中の赤が夕日っぽく見えたので、白を追加……。
とりあえず、完成です。
最初よりは風景画っぽくなったけど……。ぼんやりに頼りすぎた感はありますね。もうちょっとこう、立体感というか……、油絵感? を出したい。
それと、光と影のバランス……? 陰影にもっとメリハリがほしい。この点はクレパスに限らない課題です。
最後に思い付きで光源を足したのは悪手だったなぁ。
スクラッチ技法も取り入れるなら、逆算して下絵を作っておく必要もありそうです。メンドクサ。
まとめ。
ともかく、またひとつレベルアップしましたよ。
ま、小手先の誤魔化し方が上手くなっているだけで、底上げはされてないんですが。
そしてこの技術を、いつも描いてるようなアニメ絵とどう融合させるか……。
ペン画もそろそろスキルアップできそうな手ごたえはあるし……。これでコピックの本数さえ揃えば、後はデッサン練習・表情、ポーズ、構図、背景の習得で底上げしつつ、本格的に技術の統合に移れるんではなかろうか……?
よし、次の目標。
人体の構造をぜんぶ理解する。
(今更かい)