ヒダマルのアニメ日記。

毎日午後8時に更新するアニメ感想ブログ。アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りします。

モーリーのメモ

「育児はママ」発言に対して考える事・前編。【真面目な話】


 自民党の萩生田幹事長代行が、宮崎県で27日に行われた講演で「育児は母親がすべき」とも取れる子育て論を展開し、問題になっています。

 子ども大好き元保育士なヒダマルが、この発言に対し考えるところを述べてみます。……今回、笑い所ゼロかも。

 

 

発言趣旨。

 ちょっと長くなりますが、ヒダマル家が購読する「西日本新聞」から萩生田氏の発言趣旨を引用します。悪い所だけ切り取るのは悪趣味なので。

 

(0~2歳の乳幼児の育児について)お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げする必要がある。「男女共同参画」「男も育児」だとか格好いいことを言っても、子どもにとっては迷惑な話。子どもがお母さんと一緒にいられるような環境が必要。

 明確な統計は取れないが、どう考えても(0~2歳は)ママがいいに決まっている。0歳から「パパがいい」というのは変わっている。生後3~4ヶ月で赤の他人様に預けられることが本当に幸せなのか。保育園に1~2歳からでも入れる枠組みを作っていくことが大事だ。

 子育て中の母親については、仕事をしていない分類に入れるのがおかしい。世の中の人たちが期待している「子育て」という仕事をするお母さんたちをもう少しいたわってあげる制度も必要。

西日本新聞朝刊 平成30年5月31日分より引用

 

 

「赤ちゃんは、パパよりママがいい」は本当か。


 どうなんでしょう?

 どう思います?

 

 こればっかりは、生まれたばかりの赤ちゃんに統計を取るしか方法はないので、そしてそんなことは不可能なので、何とも言えないのが現状ではないでしょうか。

 

 

 ただ、ヒダマルが断言できるのは、「場合による」という一点です。

 お母さんが精神的に不安定になっていたり、そもそも親としての資質が皆無であったりすれば(すごく極端なケースを想像しています)、一概に「どう考えてもママがいいに決まっている」とは言えないでしょう。

 ……ちなみに、「どう考えても」という言葉を使う人は、実は何も考えてない可能性があるので注意です。

 

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 かわいい……。 

 

 

やっぱり、違いはある。

 男女の違いは、あります。

 ここに反論できる人はいないと思います。ジェンダーや成育環境の影響を抜きにして、男女の違いは、ええ、あります。

 問題は、その違いが、子育てにおいて障害になるかどうか。

 


 個人的な経験から言えば、赤ちゃんを抱っこしている時に「ああ、筋肉が当たってるね。固いよね、ごめんね」と感じることは多々ありました。

「抱かれ心地」という点で見れば、脂肪が多く柔らかい身体で抱かれた方が、赤ちゃんとしては気持ちいだろうな、とは想像します。

 

 ただ、ヒダマルも黙って抱っこしてた訳じゃござぁせんよ?

 授乳中は腕の筋肉をなるべく使わず、足も使って体重を支えてみたり、立っている時は腰を支点とした波打つような動きで赤ちゃんを夢の世界へ誘ってました。もちろん子守歌・わらべ歌による状態異常魔法もセットです。

肉体的なデメリットがあるなら、技術で勝負だ」と考えてましたね。

 

 ほんと、赤ちゃんを抱っこした際のヒダマルの腰使いを見せてあげたいですよ。人間ゆりかごと化しますよ。

 

 

 男は母乳が出ませんが、正直、男が完全ミルク育児で子どもを育てたってそんなに大差も問題もないです。他に気を配れる点は、いくらでもありますから。


 男女の違いは、事実、あります。

 しかし、子育てにおいて男ができないことは「妊娠・出産」のみだと考えています。母乳が出ないとか、大した問題じゃなかろうと(でも、災害時などの極限状態だと、確かに困りますね……)

 

 赤ちゃんが誰にどれだけ懐くかは、関わる時間と密度の問題です。

 男は「育児に向いた肉体構造」ではないかもしれませんが、現代の日本で障害になるレベルの差異はありません。

 筋力・体力がある分、子どもが大きくなればむしろ向いていると言ってもいいかもしれません。

 

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 ヒダマルはこんなにマッチョじゃないけど……。

 

 

そして、子どもによる。

 意外と論じられていないというか、知られていない点だと思います。
 赤ちゃんや子どもを、かなり抽象的にしかイメージできない方って多いのではないでしょうか。

 

 実態は、千差万別です。

 

「その子による」としか言えません。
 何が好きで何が苦手かなんて、大人と同じです。十人十色。

 ヒダマルの保育士歴は4年強しかありませんが、それでも「あぁ、人って生まれつき個性がバラッバラなんだな」としみじみ感じます。

 

 

「子どもは女の人が好き」とは限りません。
「男性が好きな幼児」だって、一定数存在します。

 初対面なのに、男性保育士であるヒダマルをピンポイントで狙って、毎日必死の形相で泣きついてくる1歳児も、いました。元気してるかな。
(ヒダマルが優しかったからですよ、とか、そういうレベルの話ではありません)

 

 

 萩生田氏の発言の問題は、意外と多いそんな子たちを「変」だと切り捨てた点にもあります。

「育児をしたことのない人の意見」だと言われても仕方ないでしょう(それについて経験がないからといって、発言権がないとは決して考えませんが)。

 

 

まとめ。

 言いたいことが多すぎるので、ちょっと区切りますかね。
 もっとツッコミたい点やフォローしたい点もままあるので、前後編に分けようと思います。下のが後編です。

 

 

 うぅん、またどこかで思いっきりはっちゃけないとバランスを崩すパターンだなコレ……。

 

 っていうか、こういうのは『ヒダマルの子育て情報館。』の方に書けばよかったんじゃないのかな……。

ヒダマルの子育て情報館。