『ゆるキャン△』は無理なので、『へやキャン△』を目指してみる。 その4【ランプ編】
~前回までのあらすじ~
室内でのお洒落キャンプを実現すべく活動する貧乏青年・ヒダマルは、試行錯誤の末に「木皿」と「ネイティブ柄の布」を手に入れた。
魅惑のお手軽おやつ・「スモア」の自作と創作にも成功し、彼の『へやキャン△』道は着実に前へ進んでいたのだった。
そんなヒダマルが、次に目を付けたのは……!?
それがランプ。
ランプ。
それは、『ゆるキャン△』における陰の功労者。
テントや寝袋のような大胆さはなく、鉄鍋料理や焼肉ほどのインパクトもなく、ただただひっそりと、画面を照らし続けていた存在。
それが、ランプ。
地味に第一話から登場してる割には第八話のカリブーでなでしこが一目惚れするまで言及される機会がなく、その影の薄さを活かし最終話のアニメオリジナル展開で再登場した際には静かな感動を形作った縁の下の力持ち、
それが、ランプ。
あるよ(田中要次っぽく)。
そんなランプですが、あるんです(川平慈英っぽく)。
ヒダマルの家にも、あるんですよ。
というか、あったんですよ。
「リンちゃんが持ってるようなランプ、な~んか家で見たことあるな」と思ってあちこち探してみたら出てきたのが、こちら。
なでしこが手に入れたのはガスランプでしたが、リンちゃんが使ってたのは電気で点灯するタイプでした。たぶん。
つまりコレは、リンちゃん寄りのランプって訳ですな。
おそらく父の私物ですが(ヒダマル家は母子家庭でしたが、10年くらい前に再婚してます)、テレビの裏で3ミリくらい埃をかぶったまま放置されていたので、もらっちゃっても問題ないと思われます。
動力確保。
埃まみれな不遇のランプを綺麗に拭き上げて、真ん中のスイッチを押してみましたが……、明りは点きませんでした。
ふむふむ、たぶん、どっかに電池を入れるのだと思いますが……、
ビンゴ。
ここに単一電池を4本差し込むのですね。
けれど、今は単一を切らしています。
買って来なきゃです。
という訳で、これからヒダマルはなけなしの500円玉を握りしめて近所のセブンへお出かけするので、そうですね、15分くらい待っててください。
~15分後~
ちょっと見てくださいコレ!
遊戯王カード!!
「154円」ってシールが付いてるでしょ!?
珍しいことにバラ売りしてたんですよぉっ。
カードって万引き防止のためにトークンが置いてあって、それをレジに持って行って「〇パックください」って数を伝えるのが普通なんですけど、こちらのセブンではお客様を信頼してくださってます。
口を開く必要がないので、ヒダマルのようなコミュ障には嬉しい設計ですよ~。
ヒダマルは遊戯王せどらーでもありますから、狙いはもちろんレアカード。
パッケージにいるモンスターのシークレットレアなんかだと数百円~千円弱の値が付きますし、外れたとしても趣味なので普通に楽しいという二段構え……
……え?
でんち……?
…………………………………、
もう10分待っててもらってよろしいでしょうか…………。
~10分後~
おつかい完了。
これをランプの下部に挿入していくのですが、おぉ、なんか「連発式グレネードランチャー」みたいでカッコイイ……!!
や、こういう武器を使うキャラがですね、今やってる『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』で登場するんですよ。
主人公のレンと同じくらい小柄な女性プレイヤーで、ひたすらやり込んでいたVRMMORPG《ALO(アルヴヘイム・オンライン)》というゲームからキャラをコンバートしたからステータスが異常に高くって(特に筋力)、「六連装グレネードランチャーの二丁持ち」という現実ではあり得ない戦闘スタイルで戦う赤﨑千夏さん(声優さん)の声を聴く日が待ち遠しいったらないですよヒダマルは。
……何の話でしたっけ。
ON!!
電池を入れたことですし、スイッチONしてみますかね。
そういえば、これで点かなかったら電池代がムダですね。頼む。
スイッチ……、
ON!!
ぴっかーーっ!
よかった、壊れてませんでした!
よし、では部屋を暗くして、ネイティブ柄の上に木皿とランプを置いて、お腹がすいてきたけど無駄遣いしてお金がないので(自業自得)、健康に良い大豆を入れれば……、
「薄暗い部屋でランプに照らされながら大豆をむさぼるヒダマルの図」が完成しました。
……何故だろう、物悲しい。
まとめ。
まとめ、と言うか……、
電池を買ってきてランプに入れてスイッチ押すだけの記事が、なにがどうしてこんなに長くなったんだろう……?
う~んたぶん、普段十数文字しか喋らない日もあるヒダマルの心の声が溢れ出しちゃってる所為ですね。
とにかく、これでお洒落キャンプに向けては鉄鍋(スキレット)を残すのみとなりました。
大垣千明ちゃんがホームセンターで買った、スキレット。
肉を焼くだけで、段違いに美味しそうに見える、スキレット。
そんな魅惑のスキレット…………、
買っちった。
(つづく)