『まんがタイムきららキャラット 4月号』を衝動買いしたので分析してみる。その➁
みなさま、こんにちは。
好きなFFシリーズは断然6なヒダマルです。この作品が一番「熱い」と感じるのです。
出生に秘密を持った、強大な魔力を持ちながらも儚いヒロインとか。
ヒロインの窮状を救う、過去にトラウマを負った盗賊とか。
青春時代の夢を達成せんとする、よぼよぼの爺ちゃんとか。
敵軍の将軍としてエリート街道を歩みながら、反乱軍の青年に恋をする魔導士とか。
設定を思い浮かべるだけでもう、熱い小説が書きたくなります。
という訳で今回は、ゲームを作る女性たちのお話。
『NEW GAME!』
ゲーム制作会社「イーグルジャンプ」に就職した主人公・涼風青葉が、仕事を通して成長していく、所謂お仕事系漫画。
2016年、2017年にはアニメ化されています。ヒダマルも見てました。
そして今回の主役は、アニメ第二期のラストでフランスへ旅立ったキャラクター・「八神コウ」さん。そして、彼女のことが(恋心として)大好きな親友・「遠山りん」さんでした。
八神さんのフランスでの生活を確立させた上で、満を持してのりんとの再会という展開ですね。ちなみに時は大晦日です。
〈アニメ公式サイトより引用〉© 得能正太郎・芳文社/NEW GAME!!製作委員会
真ん中でハサミ持ってるのが「八神コウ」、その後ろにいるのが「遠山りん」です。
あらすじ。
親友である八神コウと久しぶり会い、緊張(期待?)気味の遠山りん。
しかし、飛行機で10時間以上かけてやってきたフランスの大晦日に、ラーメン屋を選ぶコウ。彼女の変化の無さに拍子抜けするりんだった。
フランスでの仲間・ソフィーとカトリーヌを紹介され、それぞれのキャラと絡む。りんは振り回されて終始ツッコミ役。
後半はコウによるサプライズ。
りんの想像していた「フランスでのお洒落なディナー」にエスコートされて感激。ラストはぴかぴか光るエッフェル塔を眺めながら「あけましておめでとう」の挨拶で〆。
……まとめてみると、主役はコウよりりんの方かな?
スピンオフかと思ってた。
アニメのラストで「イーグルジャンプ」を退社し、フランスへ旅立つことを決意した八神コウ。
この展開を観ながら、ヒダマルは想像していました。
「ああ、八神さんのフランスでの生活を題材にした、八神さんが主人公のスピンオフ漫画を作るつもりだな」、と。
「八神さんに内緒でみんなで旅行に行って、劇場版みたいな展開の中で盛り上がったりするんろうな」、と。
「なんなら、本当に劇場版でやるつもりかな。そうだったらいいな」、と。
人気キャラの立ち位置。
海外へ旅立つからといって、八神コウというキャラクターが戦線離脱するはずがないことは分かっていました。
なぜなら、「人気だから」。
更に言えば、「そうすると面白くないから」。
……更に更に言えば、「関連商品の売れ行きに響くから」というのが全体の本音なんでしょうけれど。
ワンピースで言う所の「サンジが脱退する訳ないじゃん(商業的に)」という感覚とだ言えば想像しやすいでしょうか。
人気のある主要キャラクターを作品の中から追放するなんてことはあり得ないのです。エースが死んだのは予想外でしたが。
結果的には、今回のお話のように「同時進行」になっていた訳ですが。
やっぱり八神さんサイドの人間関係もきっちり設定され、引き続き描かれていました。
そして、大晦日の再会。
雑誌で追っていた方にとっては、ちょっと感慨深い回だったのではないでしょうか。
それにしても、ゆりゆりしてたなぁ。
四コマって……
ただ、この『NEW GAME!』、読んでいてちょっと気になってしまう点が一つだけありまして。
四コマ漫画として致命的というか、根本を揺るがす問題だと思うんですが……
というのも、
四コマ目に、オチがない。
……という話が、多々ある。
他の作品はどうか。
これってアリなんでしょうか。
「じゃあ四コマじゃなくてよくない?」って思うんですけど……
オチの少なさに気付いた後に、念のために他の掲載作品を確認したところ、『ひだまりスケッチ』『Aチャンネル』『ゆず35歳@中学生やってます』などは全四コマ目にオチが付いていました。
最後のなんだこのタイトル。
特に『キルミ―ベイベー』なんてもう、見事な起承転結っぷりを見せています。ギャグに傾倒すればやり易かったりするのかな?
なぜ、オチが少ないのか?
『NEW GAME!』は、社会の厳しい一面も描く「お仕事系漫画」。ギャグ一辺倒で展開させれば良いストーリーではなく、雰囲気や空気作りも大切になるのでしょう。
そのため、今回のようにオチらしいオチがなく「ふわっと」した四コマ目になることもあるのだろうと想像されます(四コマ自体に詳しい訳でもないので、断言できない)。
今回だけ、たまたまそんな感じの構成だったのかもしれませんし。久しぶりに再会した八神コウと遠山りんのお話であったという点も影響してるでしょうし。
ただ個人的には、一本の話でバシッ! と〆るのが四コマの魅力ではなかろうかと感じるんですよね。
そういう意味では、新聞に載ってる四コマってスゴイ(こっちはこっちで、時間を前に進める必要がないために、一話完結のお話が作りやすいのかもしれませんが)。
まとめ。
キャラットの感想・分析その➁でした。
巻頭の『ひだまりスケッチ』に続いての掲載ですから、人気は衰えていないことが窺われます。月末には単行本7巻も発売されるのだとか。
気合を入れたいときなんかは、アニメの主題歌を聴くとエネルギー入るのでお勧めです。
八神さんが元気にやってるのは確認できましたが、青葉ちゃんはどうしてるだろう。
まぁ彼女のことだから、きっと元気にやってるんでしょう。