能古島の話。 その2
みなさま、こんにちは。
ヒダマルにもほどがあります。
前回、能古島に降り立ち、海を左手に歩き始めたヒダマル。目的地を視界に入れたところでこちらに繋ぎます。
あれですよ、見えてます……。砂利をふみふみ、途中からは砂浜をふみふみ、近づきます。
会えたな。ここに来るのは今年の目標でもあったのです。
そういえば話してなかったけど『廃墟ガールの廃ログ』のヒヤパさんが去年の文フリ福岡の際に訪れていたのを見てヒダマルも行ってみたいなと思っていたのです。
廃墟のプロが語る・語らざるを得ない・語り切れない遺構を前にしてヒダマルの言葉はありませんので、異世界を感じたい方は上記リンクへどうぞ。
境界線であり、どこかへの入り口でもあるような。空と海と森のちょうど隙間に居続けます。
壁の裏側。かなり薄く、なにかの拍子に崩れ落ちそう、というか大方そうなっています。隙間から日光通してたし。
廃ログごっこをしようと思ったけどこいつ邪魔だな。
うむ、こっちのほうがいい。
やっぱりここだけ接してない……。
この一本だけ損壊が激しい。刹那のバランスが崩れるとしたらここからかなぁ。
目的は達成された。今日これてよかった。
さて、ヒダマルの足跡しかない浜辺を帰ります。
振り返る。
これ振り返って写真撮り直さない人いないと思う。
なんだろうな、なんというか。また来るんだと思う。
帰りは「行きの半分くらいの時間でひとのいる場所に戻って」これると聞いていましたが、ほんと。
まぁしかし、うむ、正直なところ、ヒダマルはこのコンクリート遺構を前にして、そこまで巨大な感動を覚えることはない。
しかし特別な場所であることは変わりない。なぜか。ヒヤパさんが訪れたからである。
星の王子様理論である。ヒダマルが好きな人がこの場所を好きであるからこそ、ヒダマルもこの場所を好きになれるのである。
あのアニメが好きな人がいるから、ヒダマルも好きになれる。バイクが好きな人がいるから、「ヒダマルが乗るならどんなのがいいかな」と妄想できる。スポーティよりワイルドいい、エルメスみたいな。
VTubeが好きな人がいるから、ヒダマルの推しとも出会える。最近は雪花ラミィちゃんが好きだ。
高知のカツオを知らないけど、いつか食べたいと思える。ディズニーランドにだっていつかまた行くのかもしれない。
人は繋がっている。そういう人生を楽しんでいけたらと思う。
何か置いてきたかもしれないし、惜しくなって取り戻しにいくかもしれないけど、まぁとりあえずは、俗なヒダマルは帰るから、またのんびりしていてほしい。いつかまた会おう。
今日これてよかった pic.twitter.com/PkKxa29Fxg
— ヒダマル (@hidamarirun) September 15, 2020