遊戯王ヒストリー その②【バスター・ブレイダー】
みなさま、こんにちは。
遊戯王で遊びつつ小銭を稼ぐヒダマルです。
強力なカードはどんどん売れてっちゃうから、自分が遊ぶデッキの性能はずっと微妙なままというね……(特にブルーアイズデッキ)。
前回「裸の王様」で好評を博した気がする「遊戯王ヒストリー」。
今回は、有名&カッコイイこのカードをご紹介します。
バスター・ブレイダー。
遊戯が使用するカードの一枚で、海馬の『青眼の白龍』『青眼の究極龍』に対し攻撃力が100を上回るようにデザインされたモンスターです。
その設定からブルーアイズのライバルモンスターとして君臨するかと思いきや、
実は原作でドラゴン族モンスターを倒したことは一度もなく、見せ場は『ブラック・パラディン』の融合素材だけ、ついた綽名は「スライム殺し」
という微妙な立ち位置だった彼。
しかし現在はカテゴリー化され、サポートカードも増え、そこそこ戦えるデッキを組むことが出来るのです。
そんな彼の、宿命の人生を覗いてみましょう……。
※彼の姿が見られるカードは他にもありますが、ストーリーと関連するものだけを選んでいます。また、このストーリーは公式ではなく、ヒダマルの妄想です。
破壊と揺籃。
このバスター・ブレイダー、カテゴリー化されるにあたり、本人もちょっと変化しています。
それがこちら。
名前とデザインが変化し、効果も大幅に変更。
こっちには自己強化能力がないので注意です。
さて、正義感の強い青年は、人に害をなすドラゴン族モンスターを狩る剣士・「破壊剣の使い手」として、日々修行を積んでおりました。
その日も、人々の平和を守るため、凶悪なドラゴンと命を懸けた死闘を繰り広げていました。
しかし、戦いの中で……、
ひとつの出会いがあったのです。
小脇に抱えてるのがそうです。
彼が討伐したドラゴンには、幼い子どもがいました。
悪しきドラゴンの血族とはいえ、この幼子はまだ純粋無垢。
剣士としての甘さと知りながら、彼には、子ドラゴンの命を奪うことはできませんでした。
伴竜と追憶。
バスター・ブレイダーは、このドラゴンを育てることにします。
自らの手で正しく導き、清い心を持ったドラゴンへ成長させようと考えたのです。
子ドラゴン『破壊剣士の伴竜』は彼に懐き、いつしか共に戦えるほどに強くなっていました。
それぞれドラゴン族・魔法使い族・機械族に対し効果的な「バスターブレード」なる武器を使い分け、破壊剣士の戦いをサポートしてくれます。
厳しい戦いの狭間で、純粋な竜の子と戯れるひと時……。
降りしきる雨の下、しかしふと、戦士は追憶するのです。
そう……。
彼の正義の心は、決して忘れてはいませんでした。
幼い竜の親を、手にかけた事実を。
自らの、破壊剣士としての矛盾を。
そして、宿命を。
宿命と融合。
ついに、その日が訪れました。
恐れていた日が、訪れてしまいました。
強く、たくましく成長していた伴竜は、悪しきドラゴンとしての本能に抗えず、町を襲ったのです。
燃え盛る町を背に、立ちはだかるバスター・ブレイダー。
竜破壊の剣に手をかけながらも、必死に呼びかける、バスター・ブレイダー。
しかし、彼の声は、届きませんでした。
蛮竜と、破壊剣士。
ほんのひと時、偶然にも交わったその運命。
眠ったような、いつか傍らにいた竜の子に、
そっと手を触れて。
剣士は、後悔したのでしょうか。
贖罪したのでしょうか。
運命を呪い、絶望したのでしょうか。
その時でした。
剣士としての甘さに、伴竜との思い出に、なにより己の業にうちひしがれる心を、温かい光が包みました。
宿命を、想いを、優しさを、包んで温めるように煌めくその光は、彼の心にこう囁いた気がしました。
あの日々は、嘘ではなかったと。
ありがとう、と。
こうして、バスター・ブレイダーは。
竜の魂とひとつになり、剣士として覚醒を遂げたのです。
破壊剣一閃。
竜破壊の剣士、バスター・ブレイダー。
今日もどこかで、人々の平和を守るため、凶悪なドラゴンと命を懸けた死闘を繰り広げているのでしょう。
伴竜との、思い出を胸に……。
まとめ。
ドラゴンの幼子を拉致し良いように利用した挙句、都合が悪くなったら抹殺
という、そこそこ鬼畜な破壊剣士の物語でした。(台無し)
しかも「伴竜」て。
名前つけてあげようよ。
前置きにも書きましたが、デッキとしてはそこそこ強いので(しかも安いカードが多い! 嬉しい!)、そのうちまた遊戯と戦ってみようかな。
あ、前に戦った記録はこちら。
以上、「遊戯王ヒストリー その➁~バスター・ブレイダー~」でした!