ヒダマルのアニメ日記。

毎日午後8時に更新するアニメ感想ブログ。アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りします。

モーリーのメモ

『HuGっと!プリキュア』のモチーフを予想してみる。


 去る10月の商標登録により、来年度(2018年)のプリキュアのタイトルが判明しました。そこで、来年度のプリキュア『HuGっと!プリキュア』のモチーフ予想をやってみようと思い立ったヒダマルです。


 まず、前提としまして、昨今のプリキュアは「もしもシリーズ」に突入していることを主張します。視聴していると、「もしもプリキュアが〇〇だったら?」というコンセプトで創作されているように見受けられるのです。

 

「もしも、プリキュアがプリンセスだったら?」

「もしも、プリキュアが魔法使いだったら?」

「もしも、プリキュアがパティシエだったら?」

 

「プリキュア」+「〇〇」という公式ですね。ヒット商品の方程式をきれいに踏襲しています。
「もしもシリーズ」のメリットとしては「ネタ切れを防ぐ」「従来のプリキュア、または他の類似アニメとテーマが被らない」「テーマを主張しやすい」などが考えられます。

「もしもシリーズ」の開始後2年間は「プリンセス」「魔法使い」という実在しない夢の世界の立場が取り上げられ、3年目である今作は「パティシエ」であることから、これからは現実的な「女の子の憧れの職業」が選択されていくであろうと予想します。
 具体的には、

『〇〇ポリス・プリキュア』

『〇〇ドクター・プリキュア』

『〇〇ナース・プリキュア』

 などが挙げられます。(ネーミングセンスが無いのはご容赦ください……)

 


 次に、最近の「女の子が憧れる職業」を見てみましょう。

「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」を毎年実施している『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』が発表した、「2016年度版・女の子が憧れる職業」。
()内は2015年度の順位。

1位・保育士(5)
2位・医師(1)
3位・パティシエール(2)
4位・看護師(7)
5位・薬剤師(3)
6位・獣医(6)
7位・教師(4)
8位・デザイナー等のファッション関連(12)
9位・美容師(7)
10位・幼稚園教諭(15)


 雑誌『CanCan』の2017年度調査では、以下の通り。

1位・ケーキ屋、パン屋
2位・芸能人、歌手、モデル
3位・花屋
4位・教員
5位・保育士
6位・看護師
7位・医師
8位・スポーツ選手
9位・アイスクリーム屋
10位・警察官

 

 

 これらの情報から、今後プリキュアのモチーフになり得る職業をピックアップしていきましょう。

 まず人気上位の「ケーキ屋」「パン屋」「パティシエール」ですが、今作『キラキラプリキュア アラモード』で「パティシエ」が取り上げられていることから考えて、類似モチーフは避けてくるでしょう。「獣医」や「アイスクリーム屋」についても、同じ理由が当てはまるために可能性は低いと考えられます。

 

芸能人」「歌手」「モデル」などの芸能・ファッション関連職は一見よさそうですが、普遍的な憧れがあるカテゴリーなだけに、同じような職業に就いているプリキュアは既に存在しています。更に、『プリパラ』や『アイカツ』などの先行作品との競争を視野に入れると、全体のモチーフとしては手を出し難い職種であると言えるでしょう。
 変身設定などの一部分としては「ハピネスチャージ」~「魔法使い」までは「衣装替え」を採用していますが。

 


 残るは「保育士・幼稚園教諭」と「花屋」、「教師」、そして「医師」「看護師」「薬剤師」などの医療関連、人気下位の単発では「スポーツ選手」「警察官」ですが、ヒダマルはこの中でも、来年度のプリキュアモチーフとして「保育士・幼稚園教諭」の可能性が高いと予想します。
(幼稚園教諭の職業分類は教師と同じく「教職」であり、福祉関連職である保育士と厳密には異なりますが、分かりやすくするために、ここでは並べておきます)

 


 なぜ、「保育士」なのか?

 順を追って論じます。

 まず、どちらの情報にも「教師」「教員」がランクインしていますが、プリキュアがこれらをモチーフに取り上げることはできないと考えています。

 なぜなら、「教師」とは本来的に「物語上で彼女たちを導く役割」を担っているためです。プリキュア自らが「教師」の立場になってしまえば、「大人に反発したり、ぶつかったりしながらも、成長していく」という児童向け作品の王道を歩けなくなってしまう危険があります。

 一方、プリキュア(というより、メイン視聴者である女の子たちの年齢層)との精神的な親近感が近い「乳幼児」を対象とした職業である「保育士」なら、そういったメタ的ハードルが低いと予想されます(現実に、保育士が教師より劣った職業であるとか主張している訳ではありません。念のため)。

 

 実際に、「赤ちゃんのお世話」=「自分たちよりも弱い、守るべき存在のお世話」をテーマとした女児向けコンテンツは昔から存在し、今でも様々な広がりを見せています。
 具体的には『おジャ魔女どれみ』のハナちゃん、『魔法使いプリキュア』のはーちゃん、『ポポちゃん』などの赤ちゃん人形類、育成ゲームでは『たまごっち』など。男女の垣根はやや下がるかもしれませんが、昨今話題になった『うまれて! ウーモ』なんかも同カテゴリーでしょう。

 


 そして「スポーツ選手」ですが、これもハードルが高そうです。なぜなら、「サッカー」「野球」「陸上」「バスケ」など、一口に「スポーツ」と言っても、その内容は多岐に渡るためです。

「広く浅く」なるのを避けるには、サッカーならサッカー、野球なら野球と、1年を通して注目を集められる種目に限定する必要があります。しかし、「国民的な人気のあるスポーツ」「メイン視聴者の女の子が興味のあるスポーツ」は乖離しているのが現状でしょう。

 

 モチーフとなる可能性があるとすれば、野球・サッカー並みの人気があり、泥臭さが薄く華のある競技が選定されるだろうと考えます。具体的には「フィギュアスケート」など。
 しかし、それはそれで、更にスポーツ熱が高まるであろうオリンピックなどの年度の為に取っておくのではないかと予想する次第です。
 スポーツに関しては、今のところ「部活で弓道をやっている」「将来は水泳選手を目指している」など、各キャラクターの設定内に留まるでしょう。

 


 残すところは「保育士・幼稚園教諭」「花屋」「医療関連」「警察官」の4パターンですが、ヒダマルとしては、この中のどれもがプリキュアのモチーフになり得ると捉えています。

 女児向けコンテンツとして「花屋」は非常に分かりやすいですし、キャラデザイン等も容易でしょう。
「医療関連」からはおそらく「ナース」が選ばれると思われます。「弱い者・弱っている人を手助けする」というのはプリキュアに限らず、ヒーローのイメージそのものですね。
「警察官」にも同じことが言えますが、こちらは「勧善懲悪」のイメージがあるので、最近のプリキュアとは相性が悪いかもしれません。

 


 では、なぜ「保育士・幼稚園教諭」だと予想するのか?

 論拠の決め手は、タイトルにある「HuG」という単語です。

 ハグとは、抱擁のこと。
 相手を抱きしめて、愛情・友情など、親愛の情を伝えるためのボディランゲージです。幼児語では、「だっこ」「ぎゅー」となります。


 もうお分かりですね?
 つまりは、

「ハグするプリキュア」
     ↓
「抱っこするプリキュア」
     ↓
「保育士プリキュア」

 という連想ゲームです。


 ……我ながら、無理矢理な感がありますね。
 この連想に無理があるという意見も否定できません。
 しかし、ランキング内で可能性のある他の職業と比べると、「ハグ」というキーワードから考えられるモチーフは「保育士・幼稚園教諭」が筆頭に挙げられるのではないでしょうか?


 まとめると、

・昨今のプリキュアは「もしもシリーズ」である。
・昨今の「女児の憧れる職業ランキング」には「保育士・幼稚園教諭」がランクインしている。
3・新作のタイトルを見る限り、ランキング内で可能性のある他の職業との関連を見出せない。

 以上の論拠から、プリキュアの次回作『HuGっと!プリキュア』のモチーフは、『保育士』あるいは『幼稚園教諭』であると予想する次第であります。

 

 以上、プリキュアの今後を真剣に考察するアニオタ戦士・その名もヒダマル(男。28歳・独身)でした。