ヒダマルのアニメ日記。

毎日午後8時に更新するアニメ感想ブログ。アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りします。

モーリーのメモ

~男女共に楽しめるアニメ~ 『ブレンド・S』のヒダマル分析。

 

 一言で表すと、「視聴者の秘められたМを目覚めさせる作品」ですね。バックに「ドМ振興委員会」みたいな組織が付いてるんじゃないでしょうか。

 国民をドМにコンバージさせることで骨抜きにすべく某シンジゲートにより創作された漫画・アニメじゃねぇかって妄想しちゃうヒダマルですが、駄妄はこれくらいにして分析を進めましょうか。

 

 

 

 このアニメについては、第一話の時点で「女性受けを考えたアニメ」であると考えた訳ですが、最終話まで見た結果、やっぱりその通りという印象でした。

  論拠として、

1、男性キャラの配置。

2、1対1の恋愛模様。

3、恋の進展の速さ。

 

 順に追っていきましょう。

 

 

 

1、男性キャラの配置。

 ディーノと秋月のポジションは、創作上、女性キャラでもそんなに問題はなかったと思われます。しかし、「恋愛」という要素をしっかり絡めようと思えば、基本的には「男性キャラ」が必要になる訳です。

 女性キャラとの恋愛模様をきちんと描くために、店長・厨房に男を配置したのでしょう。

 

 『きんいろモザイク』『ご注文はうさぎですか?』『ニューゲーム!』等のきらら漫画・アニメのように「すべてのキャラクターを女性で固める」というフワフワした世界観でなく、女性も男性も混ぜ合わせた環境を作っている辺り(逆に、イケメン男性キャラのみで構築した世界観でない辺り)、「男女問わず楽しめるアニメ」なのです。

 

 あっ、

 ……ひでりんも男か。

「男の娘」という存在が、男女のどちらに需要があるのかはヒダマルちょっと分かんないのですが……、6:4くらいで女性向けかな……? 絶対数も多くないし解析し辛いですね……。

 

 

2、1対1の恋愛模様。

 かといって、恋愛を取り上げている物語が一概に女性向けであると判断するのは早計が過ぎます。

 男性向けか女性向けかを区別するポイントは、「恋愛模様」にあるのです。

  

 恋愛を取り上げた男性向け作品には『ニセコイ』『トラブル』『いちご100%』等があり、その主軸は「主人公は、誰と付き合うことになるのか?」に置かれています。

 

 これに対して、『俺物語!』『彼氏彼女の事情』『うそつきリリィ』等の女性向け作品群は「お付き合いしている主人公(主に女性)とそのパートナー(主に男性)は、どんな恋愛を展開するのか?」が主軸です。

 

 男性向け作品が「お付き合いに至るまで」を描いているのに対し、女性向け作品は「お付き合いが物語のスタート」なんですね。

  この条件では、男性向け作品の恋愛が「ハーレム模様」であるのに対して、女性向け作品は「1対1」が基本になるのは自然な流れです。

 

 以上の分類にはもちろん例外もあり、「女性主人公一人に対して、アプローチをかけてくる男性キャラが複数人いる」という女性向け作品も存在しますし、「お付き合いの始まりまでを描いた物語」も存在します。

 

 最近では、前者が『私がモテてどうすんだ』、後者では『君の名は。』が有名ですね。『君の名は。』が女性向けかどうかは賛否あると思いますが、ヒダマルの分析的には明らかに女性向け作品です。

 人間(というか、哺乳類)の進化を考えると、「1対1系」の作品はだいたいが女性向け作品に分類されますので。

 

 ……人間を動物的観点から解析することに不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、人類のみが進化の歴史から逃れた例外であると考えるのはちょっと傲慢です。

 厳しく言えば、感情の座に胡坐をかいて真の人間の理解を遠ざけている怠惰な行為です。

 人間を愛するためには人間を理解する必要がありますし、男女平等を実現するためには男女不平等を理解する必要があります。

 

 そういった回り道が、こうやってエンターテインメントを楽しむ一助となってるわけですし。塞翁が馬。

  興味ある方は、ジャレド・ダイヤモンドさんの「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか?」なんか読むと面白いですよ。創作の解析・分類において新たな知見を与えてくれること請け合いです。

 

3、恋の進展の速さ。

 2の条件を踏まえると、この「恋の進展の速さ」に差が出るのは自ずと然りです。

  男性向けの「お付き合いまで」の物語で話がトントン拍子に進めば、あっという間に最終回ですからね。

 逆に、「初デート」「初キス」「初体験」等の「恋の進展」に注目した女性向け物語では、常に何かしらの進展・障害が求められるため、恋愛関係が素早く前に進んでいく傾向があります。

 

『ブレンド・S』はというと、この中間にあると言えます。1クール内でデートや壁ドンや告白に挑戦している辺りは女性向けですが、すぐに付き合い始めることもない。

 「最後は苺香とディーノが付き合う」というのは鉄板として、「そこに至るまでに、どんな「すったもんだ」があるのか?」が面白ポイントに設定されている訳ですね。

 

 

まとめ。

 かようの如く「女性受け」も考えた構成である一方で、「きらら漫画」的な萌え要素もきちんと押さえており、「女性受けも狙ったアニメ」であって「女性向けのアニメ」までは踏み込まない工夫も随所に見られた作品です。

 工夫っていうか、他の男性オタク向けアニメがやっていることを踏み外さないように意識している訳ですが。ひでりん風に言うなら、「萌え豚」の為の要素ですよね。

 

「目つきの悪い天然ドS・無自覚小悪魔・黒髪パッツン純粋少女」とか、「見た目と実年齢にギャップのあるアダルト幼女」とかの王道を走れるキャラを配置しつつ、男性キャラも采配するというバランス感覚がポイントだと思うのです。

『ワーニング!』みたいな、高津カリノさんの作品群もこのタイプに当てはまりますよね。「男女入り乱れており、カップリングが完成している」という作品です。

 

 

 ヒダマルは特にフェミニストでもなく(かといって女性蔑視者でもなく)、「恋愛における性行動の認識の違い」とか「進化論から読み解く性役割」みたいな学術的な論調に胸を弾ませるタイプの人間ですが、こういう「男女共に楽しめるアニメ作品」というものが、もっとあっても良いんじゃないかと思います。

 そのため、こういった特性を持つ作品はアニオタとして素直に嬉しいですね。

 

 ちなみに、そういった作品を作れるのは、「女性作家さんであることが多い」というのが、ヒダマルの印象です。

 

 

~ちょっぴり成長した干物妹~ 『干物妹!うまるちゃんR』のヒダマル分析。


 一期と比べると、兄・タイヘイへのうまるの愛情表現がかなりストレートになりましたよね。OPの歌詞でも、今作の方が衒い無く「大好き」って言ってますし。
 タイヘイの出張前に「お兄ちゃんって超良い人なのでは」と気付いたり、ちょっとずつですが成長の色が見える干物妹です。

 ライバル妹・金剛ヒカリの登場により、うかうかしてられなくなったというのも一因でしょうが。


「切絵ちゃんの夢」や、「シルフィンの友情」など、どこか郷愁を誘う内容の話も多かったのも今期の特徴です。バカやってるだけじゃないんです。
 個人的には、タイヘイにカメラを贈ったボンバの「いつまでも一緒にいられる訳でもなし」という一言がやけに心に残っています。

 


カップリングを考察する。

 タイヘイが妹ズから俄かにモテモテになりましたね。

 うまると海老名はもちろん、切絵とシルフィンも彼のことを憎からず思い始めているんですよねコレが。恋愛感情(らしきもの)を感じているのは海老名ちゃんだけですが、かなり株が上がったのは事実です。
 海老名ちゃんの恋を応援する切絵ちゃんが、タイヘイに惚れてしまったりする「恋の三角関係展開」はあるのでしょうかっ。いや、彼女はフラグ的にアレックスっぽいか。


 うがった見方をすると、今後は「4組の「兄×妹」の中でカップリングが進められていく」と考えることが出来るのではないでしょうか。

 一方通行ではあるものの現状では「タイヘイ×海老名」、二期でちょっと絡むことになった「アレックス×切絵」。
 ボンバとうまるは無さそうなので、消去法で「ボンバ×シルフィン」、最後に「公一郎×うまる」という具合に。


 まあ、少女漫画のような超本気の恋が始まることは無いと断言しますが、このような形で今後揺れ動いて行くのでは? というお遊び程度の予想で妄想です。

 


ヒダマル妄想 ~『煮物妹!うまるちゃん』~

 妄想と言えば。
 うまるの「干物妹属性」がこのまま進行してしまうと仮定すると、大学卒業後のうまるがニートになって『干物妹!うまるちゃんN』になるのではないでしょうか。NEETのNで。
 あるいは『NEE妹T!うまるちゃん』(読み方は「にーもうと」? 「にーーと」?)。

 ……いや、字面的には『煮物妹!うまるちゃん』ですね。うん、これが一番しっくりくる。「人生煮詰まって、やがて煮崩れる」的なテーマで。タイヘイの苦労が忍ばれます。


 しかし、彼女には友達がいます。
 今日もおいしいお米を持ってきてくれる海老名ちゃん。今日もシュバシュバ言ってるシルフィンさん。

 絵本作家を目指して修行を続ける切絵ちゃんの前でだけは、今も「こまる師匠」を演じ続けるうまる。しかし親友はもう気付いているのです、「こまる師匠」=「土間うまる」であることに。
 切絵がこまる師匠の魅力を伝えたい相手は、師匠自身。
うまるに自分の魅力に気付かせることで、彼女が社会復帰できるようにと願っているのです。そんな強い想いを胸に、日々ペンを走らせ続けるのです……ッ。


 ……あ、妄想っていうか二次創作レベルの世界まで意識が飛んでました。原作提供するので誰か書きませんかー?

 

 

金剛ヒカリのカテゴライズ。

 今期の新キャラ・金剛ヒカリちゃんですが、彼女の特性はちょっと変わってますよね。

1、とにかくだらしない。
2、極端な偏食。炭水化物のドカ食い。
3、誰に対しても丁寧な敬語。
4、頭がいい(IQが高い?)。
5、ぐるぐる回る。

 この5つの事柄から推察するに、ヒカリちゃんは「アスペルガー症候群」っぽいですね。「広汎性発達障害」の一種だとか、「知的障害のない自閉症」だとか言われている、要するに発達障害の一つです。

 この場で言うのもなんですが、アスペについては、ネットの中ではまだまだ正しい情報が少ないのが現状ですので、興味のある方は書籍での情報収集をお勧め致します。
 これなんかお勧めですよ。ヒダマルの人生を変えた一冊です。

 

隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)

 何を隠そう、ヒダマルも「隠れアスペルガー」当事者なのです。糖質制限によって心身の調子を改善した結果、ここ半年くらいは頭が冴えておりますよ。

 

 ちなみに、「アスペっぽいキャラ」の代表格は『サザエさん』に出てくる「タラちゃん」です。まぁ、フィクション内のキャラクターなので、大なり小なり変わってるのは当然なんですが。
 もっと言うと、切絵ちゃんの「人見知り」とか「劣等感」とか「芸術的才能」なんかも、総合すると「受け身型アスペ」の特徴に当てはまりますし。

 


まとめ。

 原作では、一旦は最終回を迎えたものの、『干物妹!うまるちゃんG』として再出発するということで話題になっていましたね。「G」ってなんの頭文字でしょうね。グレート?

 新キャラの公一郎やヒカリの他キャラとの絡みや、海老名と叶の恋の行方など、まだまだ新展開が期待できそうなアニメであり、原作の人気から考えても第三期を視野に入れている作品と言えるでしょう。

 

 

~悪人のいない終末世界~ 『少女終末旅行』のヒダマル分析。


 年の瀬も近づいてきたことですし、ヒダマルが観た今季アニメの感想を一つずつまとめていきましょう。
「俺も観たぜ」という方も、「何それ美味いの?」という方も、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。第22回電撃小説大賞一次選考突破のヒダマルアイによる「アニメ分析」ですよ。

 

 さて『少女終末旅行』ですが、ヒダマル的には「今季ナンバー1」です。あと、間違いなく、今期アニメの中で最も声優が少ない作品でした。最終回では急に増えたけど。

 レギュラーの水瀬いのりさん・久保ユリカさんに加え、たまに出てくるゲスト声優が超豪華でしたね。エンドロールで「花澤香菜の無駄遣いだっ!?」と叫ばされるのはこの作品の他にないでしょう。

 


悪人のいない終末世界。

 滅びゆく終末世界で、2人の少女が共に旅を続けるお話ですが、この世界観の秀逸な点は「悪人がいない」ことだと思います。

 主人公のチト&ユーリ以外の登場人物と言えば「カナザワ」と「イシイ」のみですが、あんな世界の中でも相手への優しさを忘れていない人間しかいません。特にカナザワなんて男ですよ。
 これって、スゴイことだと思うのです。


 作者としては、いくらでもダークな展開に運べる世界設定だったはずです。

 例えば、

 カナザワが裏切ってチトを襲う~~容赦なく撃ち殺したユーリは割り切ってるけどチトは複雑~~とか、

 イシイが裏切ってケッテンクラートの部品を横領~~騙されているのではと感じる2人だけどイシイははぐらかすのみ~~ついに悪事がばれるもイシイは既に飛行機の中、しかし罰が当たって空中分解~~とか。


「暴走する機械」とか「巨大ロボ兵器」とかは出てきましたが、あれら自体に善悪の区別があるわけではなく、兵器なんかは悪意ある人間の手に渡って初めて凶悪な物になる、いわば「道具」に過ぎません。


『カードキャプターさくら』の世界観とも共通するのですが、本来「悪人がいない」というのは物語を前に進めるにあたって結構な足枷です。「悪いヤツが出て来て、そいつをやっつけて成長・前進する」というバトル漫画的方策を取った方が圧倒的に分かり易いですから。

 ロードムービーでは特にこの形式が有効で、『最遊記』『FF10』『指輪物語』なんかを考えると理解し易いですね。「目的地へ向かう強い意志」と「旅路を阻む障害」という図式です。そういえば『ワンピース』もか。

 

 しかし敢えてそれを避け、「物悲しい空気」や「哲学遊び」を話に絡めつつ推し進めていくこのやり方は、初めから「悪いヤツは絶対に登場させない」「これ以上絶望させない」と決めて創作しているのだろうと分析します。

 ですから、最終話でユーリが巨大ぬこに食べられた時も、ヒダマルはそんなに心配していませんでした。「なんだこの展開ッ!?」とは思ってましたが。


 ヒダマルは原作を読んではいませんが、たぶん漫画の方でも「悪意ある他人」が出てくることはないのではと予想します。
 いつまでも安心して、のんびりまったり観ていられるアニメ(漫画)であって欲しいものです。

 

「ぬこ=神」説。

 第十一話で、チトがぬこと像の接点を感じるシーンがありました。最終話での「ぬこ族」の行動様式や目的も、神話の中の「終末の獣」や「最後の審判」を彷彿とさせるものでしたし。

 ここで疑問が残るのは「ぬこ族=神」なのか? という点ですね。
※超自然的な「神様」ではなく、「信仰の対象」くらいに捉えて論じます。


 とりあえず、ぬこ族が生物である可能性はとっても低いです。有機生命体は火薬もオイルも分解できませんので。つまり魚を守っていたヤツと同じく、ぬこも機械であるのだと推測されます。

 伏線を分析すると、あるいはあのぬこ族は、動画の女子高生が研究していた「自律進化した機械」なのかもしれません。
 人間が意識的に製造した存在であれば、その「ありがたみ」や「畏怖の念」は作った企業や発明した人間に向くと思われます。しかし、寺院やその周辺にて人々が神と崇めていたのは「ぬこ」そのものでした。たぶん。

 自然発生的に、突如としてああした「浄化機関」が生まれたからこそ、その感謝が「信仰」という方向へ向かったのではないでしょうか。

 

耳に残る音楽。

 あと、なんといってもホラ、このアニメは音楽が良いッ!!
 OPもEDも耳に残って気持ち良いのはもちろん、BGMや特殊ED、ラジオから流れてくる歌までも美しいという力の入れよう。
 音楽作ってるのは『Re:ゼロから始める異世界生活』の方なんですね。そっちはヒダマル、実は見たことないんです。見ます。

 OPの隠れ歌詞も話題を呼びましたが、こういった遊び心を片時も忘れない姿勢が大好きです。

 

かけがえのない人の、かけがえのなさ。

 あと、ちょっと個人的な蛇足ですが。

 最終話、相棒を巨大ぬこに食べられたチトが、ユーリがいなくなることを恐れて涙ながらに駆けるシーンがありました。
 しかして。
 カナザワだってそうですが(おそらく)、心から愛を感じる、本当に大切な、かけがえのない誰かが急にいなくなったとしても、意外と人って生きていけるもんです。
 ヒダマルの感情が冷たいとか、相手への想いが足りてないとかではなく。本当に、そういうのは関係なく、意外と、生きていけるもんです。

 そんなもんです。

 そういうもんです。


 だからって、「大事な人は要らない」とか「誰も居なくていい」とかってことではないんでしょうが。
 ……ないんでしょうか?

 一人なら一人でもいいと思うんですが……


 …………『小林さん家のメイドラゴン』でも見よ。

 

 

『HuGっと!プリキュア』のモチーフを予想してみる。


 去る10月の商標登録により、来年度(2018年)のプリキュアのタイトルが判明しました。そこで、来年度のプリキュア『HuGっと!プリキュア』のモチーフ予想をやってみようと思い立ったヒダマルです。


 まず、前提としまして、昨今のプリキュアは「もしもシリーズ」に突入していることを主張します。視聴していると、「もしもプリキュアが〇〇だったら?」というコンセプトで創作されているように見受けられるのです。

 

「もしも、プリキュアがプリンセスだったら?」

「もしも、プリキュアが魔法使いだったら?」

「もしも、プリキュアがパティシエだったら?」

 

「プリキュア」+「〇〇」という公式ですね。ヒット商品の方程式をきれいに踏襲しています。
「もしもシリーズ」のメリットとしては「ネタ切れを防ぐ」「従来のプリキュア、または他の類似アニメとテーマが被らない」「テーマを主張しやすい」などが考えられます。

「もしもシリーズ」の開始後2年間は「プリンセス」「魔法使い」という実在しない夢の世界の立場が取り上げられ、3年目である今作は「パティシエ」であることから、これからは現実的な「女の子の憧れの職業」が選択されていくであろうと予想します。
 具体的には、

『〇〇ポリス・プリキュア』

『〇〇ドクター・プリキュア』

『〇〇ナース・プリキュア』

 などが挙げられます。(ネーミングセンスが無いのはご容赦ください……)

 


 次に、最近の「女の子が憧れる職業」を見てみましょう。

「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」を毎年実施している『日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』が発表した、「2016年度版・女の子が憧れる職業」。
()内は2015年度の順位。

1位・保育士(5)
2位・医師(1)
3位・パティシエール(2)
4位・看護師(7)
5位・薬剤師(3)
6位・獣医(6)
7位・教師(4)
8位・デザイナー等のファッション関連(12)
9位・美容師(7)
10位・幼稚園教諭(15)


 雑誌『CanCan』の2017年度調査では、以下の通り。

1位・ケーキ屋、パン屋
2位・芸能人、歌手、モデル
3位・花屋
4位・教員
5位・保育士
6位・看護師
7位・医師
8位・スポーツ選手
9位・アイスクリーム屋
10位・警察官

 

 

 これらの情報から、今後プリキュアのモチーフになり得る職業をピックアップしていきましょう。

 まず人気上位の「ケーキ屋」「パン屋」「パティシエール」ですが、今作『キラキラプリキュア アラモード』で「パティシエ」が取り上げられていることから考えて、類似モチーフは避けてくるでしょう。「獣医」や「アイスクリーム屋」についても、同じ理由が当てはまるために可能性は低いと考えられます。

 

芸能人」「歌手」「モデル」などの芸能・ファッション関連職は一見よさそうですが、普遍的な憧れがあるカテゴリーなだけに、同じような職業に就いているプリキュアは既に存在しています。更に、『プリパラ』や『アイカツ』などの先行作品との競争を視野に入れると、全体のモチーフとしては手を出し難い職種であると言えるでしょう。
 変身設定などの一部分としては「ハピネスチャージ」~「魔法使い」までは「衣装替え」を採用していますが。

 


 残るは「保育士・幼稚園教諭」と「花屋」、「教師」、そして「医師」「看護師」「薬剤師」などの医療関連、人気下位の単発では「スポーツ選手」「警察官」ですが、ヒダマルはこの中でも、来年度のプリキュアモチーフとして「保育士・幼稚園教諭」の可能性が高いと予想します。
(幼稚園教諭の職業分類は教師と同じく「教職」であり、福祉関連職である保育士と厳密には異なりますが、分かりやすくするために、ここでは並べておきます)

 


 なぜ、「保育士」なのか?

 順を追って論じます。

 まず、どちらの情報にも「教師」「教員」がランクインしていますが、プリキュアがこれらをモチーフに取り上げることはできないと考えています。

 なぜなら、「教師」とは本来的に「物語上で彼女たちを導く役割」を担っているためです。プリキュア自らが「教師」の立場になってしまえば、「大人に反発したり、ぶつかったりしながらも、成長していく」という児童向け作品の王道を歩けなくなってしまう危険があります。

 一方、プリキュア(というより、メイン視聴者である女の子たちの年齢層)との精神的な親近感が近い「乳幼児」を対象とした職業である「保育士」なら、そういったメタ的ハードルが低いと予想されます(現実に、保育士が教師より劣った職業であるとか主張している訳ではありません。念のため)。

 

 実際に、「赤ちゃんのお世話」=「自分たちよりも弱い、守るべき存在のお世話」をテーマとした女児向けコンテンツは昔から存在し、今でも様々な広がりを見せています。
 具体的には『おジャ魔女どれみ』のハナちゃん、『魔法使いプリキュア』のはーちゃん、『ポポちゃん』などの赤ちゃん人形類、育成ゲームでは『たまごっち』など。男女の垣根はやや下がるかもしれませんが、昨今話題になった『うまれて! ウーモ』なんかも同カテゴリーでしょう。

 


 そして「スポーツ選手」ですが、これもハードルが高そうです。なぜなら、「サッカー」「野球」「陸上」「バスケ」など、一口に「スポーツ」と言っても、その内容は多岐に渡るためです。

「広く浅く」なるのを避けるには、サッカーならサッカー、野球なら野球と、1年を通して注目を集められる種目に限定する必要があります。しかし、「国民的な人気のあるスポーツ」「メイン視聴者の女の子が興味のあるスポーツ」は乖離しているのが現状でしょう。

 

 モチーフとなる可能性があるとすれば、野球・サッカー並みの人気があり、泥臭さが薄く華のある競技が選定されるだろうと考えます。具体的には「フィギュアスケート」など。
 しかし、それはそれで、更にスポーツ熱が高まるであろうオリンピックなどの年度の為に取っておくのではないかと予想する次第です。
 スポーツに関しては、今のところ「部活で弓道をやっている」「将来は水泳選手を目指している」など、各キャラクターの設定内に留まるでしょう。

 


 残すところは「保育士・幼稚園教諭」「花屋」「医療関連」「警察官」の4パターンですが、ヒダマルとしては、この中のどれもがプリキュアのモチーフになり得ると捉えています。

 女児向けコンテンツとして「花屋」は非常に分かりやすいですし、キャラデザイン等も容易でしょう。
「医療関連」からはおそらく「ナース」が選ばれると思われます。「弱い者・弱っている人を手助けする」というのはプリキュアに限らず、ヒーローのイメージそのものですね。
「警察官」にも同じことが言えますが、こちらは「勧善懲悪」のイメージがあるので、最近のプリキュアとは相性が悪いかもしれません。

 


 では、なぜ「保育士・幼稚園教諭」だと予想するのか?

 論拠の決め手は、タイトルにある「HuG」という単語です。

 ハグとは、抱擁のこと。
 相手を抱きしめて、愛情・友情など、親愛の情を伝えるためのボディランゲージです。幼児語では、「だっこ」「ぎゅー」となります。


 もうお分かりですね?
 つまりは、

「ハグするプリキュア」
     ↓
「抱っこするプリキュア」
     ↓
「保育士プリキュア」

 という連想ゲームです。


 ……我ながら、無理矢理な感がありますね。
 この連想に無理があるという意見も否定できません。
 しかし、ランキング内で可能性のある他の職業と比べると、「ハグ」というキーワードから考えられるモチーフは「保育士・幼稚園教諭」が筆頭に挙げられるのではないでしょうか?


 まとめると、

・昨今のプリキュアは「もしもシリーズ」である。
・昨今の「女児の憧れる職業ランキング」には「保育士・幼稚園教諭」がランクインしている。
3・新作のタイトルを見る限り、ランキング内で可能性のある他の職業との関連を見出せない。

 以上の論拠から、プリキュアの次回作『HuGっと!プリキュア』のモチーフは、『保育士』あるいは『幼稚園教諭』であると予想する次第であります。

 

 以上、プリキュアの今後を真剣に考察するアニオタ戦士・その名もヒダマル(男。28歳・独身)でした。

 

ゴジラとハルヒと、デスノート。

 この間、地上波にて放送された「シン・ゴジラ」を観て、ヒダマルなりにキャラ分析してみました。

 


 東京に上陸した大怪獣・ゴジラ。
 それはまあ、とてつもない存在感です。
 この映画の中では、誰もが常にゴジラのことを考えていて、誰もがゴジラに注目し、ゴジラに頭を抱え、ゴジラが動けば大慌てです。みんながみんな異口同音に、口を開けば「ゴジラ」です。他に話題は無いのかってくらいに、みんな「ゴジラ、ゴジラ」言ってます。

 この構造というか、創作上の技術というんでしょうか、ヒダマルは、何かに似ていると思いました。あのアニメです。「涼宮ハルヒの憂鬱」。

 この「シン・ゴジラ」という映画、「ハルヒ」に似ているのです。特に、一巻のハルヒに。

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 ハルヒを知らない方の為に説明しておくと、「涼宮ハルヒの憂鬱」は平成十五年六月、角川スニーカー文庫から発刊されたライトノベルです。幾度かアニメ化されており今もなお熱狂的なファンがいる大人気コンテンツなのですが、もしも詳しく知りたい方は近くのオタクに聞いてみてください、一瞬で友達になれますから。

 高校入学初日に「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、私のところに来なさい。以上」という電波な自己紹介を放って教室をどよめかせた少女・涼宮ハルヒですが、本人は本気で言ってます。
 学校には普通の人間ばかりで面白くないからと、同窓の男子学生・キョン(一般人・語り部)をはじめ、学校中から適当に人材を集め自らが楽しむための部活動を創立したハルヒ。しかし実は、集められた3人の部員こそが宇宙人、未来人、異世界人だったのです。
 彼らの目的は、「涼宮ハルヒ」。
 ハルヒに対し、宇宙人は「進化の可能性」、未来人は「時間の歪み」、超能力者に至っては「神」であるとそれぞれ分析しており、口を開けば「涼宮ハルヒ」です。作品中、ハルヒは常に、誰の話題にも上っているのです。
 誰もがハルヒに注目し、ハルヒに頭を抱え、ハルヒが動けば大慌てです。
 この一文の「ハルヒ」を「ゴジラ」に変えれば、「シン・ゴジラ」の説明文になります。


 ゴジラとハルヒでは、周囲への迷惑のかけ方がまったく異なります。しかし「終始、登場キャラクター全員の注目を浴びている」という一点において、共通した存在・共通した作品であると考えるのです。

 作中の誰もがこれほどまでに注目し、また常に話題に挙げている存在と言えば、他には「ハリー・ポッター」のハリーとヴォルデモート、「デスノート」のキラとLくらいでしょうか。「ドラえもん」や「ブラック・ジャック」なんかも当てはまるかもしれません。
 どれも「その社会において、知らない人はいない」「周囲への絶大な影響力を持つ」部分が共通事項と言えるでしょう。さらに、ここでの「影響力」を「貢献・救済」「被害・迷惑」に分けることで、善人キャラと悪役キャラに分かれていくのだと思います。ゴジラもハルヒも、超迷惑な存在ですし。


 ……そう考えると、「ブラック・ジャック」や「火の鳥」なんかは、貢献と被害、救済と迷惑が混在した深いキャラクターであることが浮き彫りになってきます。恐怖と暴力による世界平和を目指した「キラ」も同じ枠に入りますね。
 また、知名度については初めから高い場合と、「ナルト」や「ワンピース」のように、話が進むに従って徐々に大きく名を上げていくパターンもあるでしょう。


 ゴジラから始まりジャンプに辿り着きましたが、これらの作品群では、非常に効果的なキャラクターの立て方、「他キャラの全員に意識され、頻繁に話題に上る」という手法を取っている、ということです。
 自分で小説を書く時なんか、参考にしてみると良いのでは? ヒダマルはやってます。趣味で。

 いやあ、極上のエンターテインメントを消費できる時代に生まれて本当に良かったと痛感するヒダマルでした。

 

ごあいさつ。

 はじめまして、ヒダマルと申します。火だるまじゃないですよ。

 元保育士で隠れアスペルガーなオタクです。アニメやアニソンの感想・考察なんかを書いてみようと考えております。

 

 新参者ですが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 あと、追記です。

「ヒダマルのアニメ日記。」は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

 この文言を乗っけとく必要があるそうで。